リノベ比較できる店舗で契約獲得
トミオ(千葉県千葉市)は、リフォーム・リノベーション事業で年間4億円を売り上げている。注文住宅事業の売り上げを加えると、全体で14億円。同社のリノベ事業のポイントは、インスタグラムを使った集客、6つのリノベテイストを再現したショールーム、「かわいい」に特化したデザインの3つだ。これら3つのポイントについて、同社の営業統括部長の西海知寛明氏に詳しく話を聞いた。
利便性よりもかわいらしさを追求したリノベスタイル
トミオが提案する主なリノベスタイルは、同社の新築部門で培ってきた、フランスやブルックリン風のモダンなデザインのフルリノベーションだ。平均単価は1500万円で、月に3件から4件ほどの受注を獲得できている。このような高額リフォームの受注を獲得するためには、集客、提案、デザインの3つの部分でポイントがある、と営業統括部長の西海知寛明氏は語る。
10万人のフォロワー
集客のポイントは、インスタグラムを活用しているということだ。手掛けたリノベーション案件の内装の画像や、見学会の模様を撮影した動画をストーリーとして配信している。画像、動画共に、デザインテイストの名前と、撮影所在地の注釈がつけられている。使用する写真は、同社が運営しているこども写真館という写真スタジオのプロのカメラマンが撮影したもので、構図にもこだわったものになっている。投稿されている画像は、平均して1000前後のイイねがつけられている。ストーリーは、同社の女性スタッフが物件を紹介している動画が投稿されており、すべての動画が再生数1万回以上、最高2万6000回再生の動画もある。また、現在同社のインスタグラムには約10万人のフォロワーがいる。多くのフォロワーを獲得できた理由は、「インスタのサービスが始まった6年前に、いち早く公式のアカウントを作ったのです。20代から30代の若くて、世間の流行に対するアンテナが鋭いスタッフに交代で更新させていたので、ここまでのフォロワーさんを手に入れられたのだと思います」と西海知氏は話す。
投稿を行うタイミングにもこだわっている。多くの人がスマホを開くと予測される時間帯を狙って投稿している。具体的には通勤する人が多い6時から8時、お昼休憩をとる人が多い12時から13時などで、一日に2回から3回投稿を行っている。集客のツールとしてインスタグラムを選択した理由として、西海知氏は「ウェブの中に集客のチャンネルが欲しいなと考えていたところ、気軽に登録、情報を投稿できるという点に惹かれたのです。また、Twitterなどと比べて、ユーザーの層が幅広いという点も意識し、より多くの人に情報を届けられると思いました」と話す。

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