"自然派リフォーム"のトラストが設計
オフィスや賃貸住宅の管理業務などを手掛けるNTT都市開発ビルサービス(東京都千代田区)と自然素材活用リフォームに強みを持つトラスト(神奈川県横浜市)が共同で進めていた、NTTグループの旧社宅のリノベーションが3月末に完工する。
NTT都市として、賃貸リノベーション事業は初となる。
完工後はエンドユーザー向けの高級賃貸として運用する。再生した賃貸の賃料は部屋によって異なるが、20万〜32万円に設定。
対象物件は、東京都品川区、世田谷区にある2棟・全12戸。築年数はそれぞれ約30年のコンクリート住宅。
1部屋の床面積は100〜135平米・4LDKという広さを持つ役員向けの社宅だったが、数年前から使用されていなかった。
ターゲットは30〜40代で年収900万〜1200万円の高額所得者を想定。リノベーションを担当したトラストでは、専有部は「モダン系」「ナチュラル系」の2プランで再生。1室700万円のコストをかけた。
また、共用部・外観も一新。駐車場の拡大やペット用の足洗い設備なども加えた。
トラストの飯島正明社長は「元々私たちの得意とする自然素材のリノベーションの技術とデザイン力を生かして再生しました。いわゆる賃貸の『現状回復』とは異なる、価値の高い、おしゃれな空間に仕上がったと思います」と話す。
トラストは1000万円近いマンションリノベーションを強みとする。年商4億5000万円のうち、8割が大規模なリフォームで、そのデザイン性が評価され、今回NTT都市とのコラボレーションが実現した。

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