リフォーム専業から、大型改修・外装・新築・不動産と広げ、年商15億円を記録したのがアルファテックグループ(岐阜県多治見市)だ。多角化の成功には、1人の顧客に複数の商材を提案できる体制があった。
同社の2022年2月決算の売上内訳は、リフォーム・リノベーション・外装合わせて3億円・新築が10億円・不動産が2億円だ。岐阜県内に事業融合店舗と専門店を合わせ、5店舗を出店している。
本社がある多治見本店は、リフォームと増改築を手掛ける「リフォームアウトレット」、分譲住宅の自社ブランド「いえとち本舗」、不動産事業のラインナップだ。4年前にオープンした土岐店は、「カエールリノベーション」がメイン。可児店は、外装事業を主軸とした「ワンダフルリフォーム工房」を構える。ほかにもセミオーダーの注文住宅「クロネコハウス」とLIXILリフォームショップがそろう御嵩店、新築の平屋を専門とした下切店がある。
車移動、30分圏内に5店舗
多角化のメリットである複数事業を1人に提案ができるよう、2つの策に注力している。1つ目がどの店舗に来店しても、興味を持った事業全てを理解できる環境作りだ。店舗は5つに分かれているものの、車移動30分圏内という狭い地域に集中している。そのため来店した顧客が別店舗の事業に興味を抱いても、すぐ足を運びやすい。また各店舗は常にZооmでつながれている。顧客から他店について聞かれても時間をかけず確認でき、その場で詳しい説明が可能だ。

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