中古仲介の新サービス「ＬＬプラチナ」開始

リフォームや瑕疵保険に対応

　デベロッパーのリビングライフグループ（東京都世田谷区）は中古住宅の仲介時に、オーダーメイドリフォームをあわせて行うサービス「ＬＬプラチナ」に力を入れていく。仲介時に買い主の希望するリフォームに対応する体制を整えることで、中古住宅の仲介数、リフォーム売上高を伸ばしていく考え。「新築・中古あわせて年間約５００件の仲介を手掛けていますが、中古の割合は２割程度。この割合をもっと伸ばしていくために新しいサービスの提案を積極的に行っていきます」（住宅流通事業部、広告企画課、香西盛輔氏）

リノベーション後に成約した築31年の中古住宅

　「ＬＬプラチナ」サービスの流れは、まず対象となる中古住宅を第三者機関が調査し、劣化箇所などの報告書を作成する。買い主は自由設計のリフォームオーダーが可能。設計・施工はグループ会社の東横建設が行う。

　また、一定の品質以上の改修を行うことで、瑕疵保険の保証対象になる。構造耐力上主要な部分、雨水侵入防止部分などに５年、リフォーム施工部分にも１年の保証がある。保証金額は最大１０００万円。これら保証・検査費については同社が負担する。ただし、３カ月間の専属専任媒介契約を締結することと新耐震物件であることが条件。

　さらに、リビングライフでは中古住宅が老朽化し、なかなか売却ができない売り主に対してリノベーションしてから売り出すという新たなビジネスモデルも展開している。最近手掛けた物件は半年間買い手が付かなかった築31年の中古マンションを３６０万円かけて、内装、間取り、専用庭をリノベーションしたもの。

　改修費用分を販売価格に乗せて売り出したところ２週間で成約した。設計はリノベーションデザインに強みを持つスタジオＡ建築設計事務所。同様のモデルを現在２件推進しており、今後さらに数を伸ばしていく考え。