東京都多摩市を中心に10店舗展開するリフォームプライスでは、入社2年目の社員が新卒社員の研修を行うというユニークな教育方法を採用している。同社はこれにより、離職率を大幅に改善させた。
研修は、リフォーム営業の基本的な説明やロールプレイング形式でユーザーへの接客方法を学ぶ。新卒社員を本社の会議室に集めて行い、今年は17名の新卒社員が参加した。
2年目社員が研修内容を考え、新卒社員に教える
研修内容のほとんどは、実際に研修を行う2年目の社員が話し合って決めている。2年目社員、田島大嗣さんが行った研修の内容は、ユーザーへの「会社説明」について。田島さんは「昨年は会社説明に関する研修がなく、最初はお客様に対してどう自分の会社を説明すればいいか悩みました。苦労したこの内容について後輩にはぜひ教えてあげたいと考えました」と話す。
3年前から行っているこの研修の責任者で、リフォームプライスを運営するホームテックの永井宏和さんは、「離職率を下げることが最大の目的」と語る。「集合研修によって同期との横のつながりができるとともに、2年目社員から1年目でつまずきやすいポイントについて生の声を聞くことができます」
2008年、2009年は2年以内の離職率が50~65%と悪かったが、この研修方法を導入してからは、2010年度入社の社員は11名入社して退職したのは1名、2011年度は12名中2名、2012年度は11名中まだ退職者は出ていない。

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