ナカヤマ(埼玉県上尾市)が6月10日にオリジナルのカラーステンレスキッチンの販売を開始した。
素材のステンレスはキッチンメーカーでも主に高級品に使用される188ステンレスを使用。耐食性や耐久性に優れる。
西野純一常務は「キッチンメーカーでは100万~200万円のキッチンで使用される素材ながら、価格を安く抑え定価29万8000円~としました」と話す。原材料費が高く、利益がほとんど出ないが、基本工事費17万円で利潤を確保する考えだ。
基本カラーは、ノーブルホワイト、ノーブルブラウン、ノーブルレッド、ノーブルイエローの4色。そのほか、上級グレード商品はオーダーでオリジナルカラー塗装にも対応する。
また、ナカヤマでは来年2月にかけてオリジナル商品を相次いで発売する。まず、7月には同社では初のオールオリジナル部材を利用したトイレを販売する予定。価格は未定だが、素材は陶器ではなく、カーボンファイバーを採用した。さらに、8月にはトイレ同様、オールオリジナル部材のユニットバスも販売予定だ。
同社では今年、本社内にあった研究開発部署を独立させ、JR高崎線北上尾駅近くにナカヤマ研究開発センターを設立。オリジナル商品の研究開発を強化しており、来年にはフィリピンの自社工場を6倍にする。
来年に予定されている消費増税後、よりリフォーム業界への参入増加が見込まれる中、価格が安く、高品質の自社商品を市場に投入することで、他社との差別化を進める計画だ。2012年度(7月決算)の売上高は300億円を突破する見込み。

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