不動産会社キュピ(東京都墨田区)はandfujiizaki一級建築事務所(東京都墨田区)とコラボし、中古再販ビジネスを開始した。
中古マンションを仕入れ、間取りや設備・建材を一新して売り出すビジネスモデル。
第一号物件は、東京都墨田区にある築28年の中古マンション。ベランダに面した6畳部屋2つとダイニングキッチンなどがある3LDK空間を2LDKに変更。間仕切りを取り、部屋数を減らすことで、12畳程の大きなリビングを作った。
壁、床などには多様な木材を使用している点がユニーク。壁には意匠材としてはあまり使用されないラワン合板をあえて使った。また、床にはクルパイという南米などで採れる木材をフローリングとして利用。さらに、小上がりのある一室にはSPF材をフローリングとして使った。
築古マンションを木の風合いが印象的な空間に再生
「柔らかい木や硬い木、様々な木目を使ったので、木の様々な素材感が感じられる部屋になりました」(藤井千晶代表)
その他、広さを出すために吊り下げ天井を解体し直天井に。クラックなどを補修し、塗装で仕上げた。既存よりも10~30センチ天井高が高くなり、広々とした空間となった。
その他、キッチン、バス、洗面化粧台などの水まわりも一新し、トータルリフォームコストは450万円。50平米で、1980万円で売り出す。
不動産会社キュピの齊籐浩一郎社長は「この物件が001号物件。今後も地元の墨田区でリノベーション物件を売り出していきたい」と話す。

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