設計事務所のユニ総合計画(東京都中央区)は、新事業「こだわり不動産」を開始した。これは中古住宅の仲介とリノベーションをワンストップで提供するもの。
中古住宅を買ってリノベーションをしたいユーザー向けのサービス。ターゲットは30~40代のファミリーで住宅一次取得者。中古住宅流通活性化が今後見込まれる中、マーケット参入を決めた。
紹介する物件は主にマンション。東京都23区以内にある築20〜30年の物件を主に紹介していく。物件価格は2500~3000万円を想定。リノベーション費用は500~1000万円を見込む(工事費の10%程度の設計料含む)。物件とリノべ費用を合算した平均予算は3500万円前後。
同社は今後、不動産営業担当を雇用するなど売買部門を強化。設計は、同社が組織する女性デザイナーネットワーク「IC21」の中古住宅チーム4人が担当する。設計担当は建築士免許を持つ。デザイナーは内覧時に同行し、購入前の建物診断や3Dパースによるリノベーション後のイメージを提案する。
住宅ローンについても同社がサポートする。工事については施工会社と連携を図っていく。パートナーも募集中だ。
秋山英樹社長は「中古住宅はリノベーションによって自分好みに直せる。このメリットをこれから住宅を買おうとしている人に伝えていきたい」と話す。初年度は月間1件の受注を目指す。
今後は相談専用店舗を開設する方針。また、リノベーションの魅力を解説するセミナーを開催するなど集客を図っていく。その他、ペイントや珪藻土を体験できるワークショップも実施、改装の魅力を伝えていく。8月28日から3日間開催されるJAPAN DIY HOMECENTER SHOWにも出展し「家族で楽しむDIY中古住宅」の名称で展示を行う。

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