東京と神奈川で55億8000万円を売り上げるホームテック(東京都多摩市)は、埼玉1号店となる「リフォームプライス入間店」を11月12日にオープンした。場所は埼玉県で8つの百貨店を展開する「まるひろ」の入間店7階。百貨店の集客力を生かしつつ、埼玉での基盤形成を進める。

常時催事が行われるスペースに出店
石原直之取締役マーケティング部部長は出店を決めた利点を「百貨店の集客力」と話す。「まるひろ」は、埼玉県内では知名度とブランド力を持つ百貨店。同社が出店した7階は常時催事が行われるスペースで、多いときは1日1万人もの来場が見込める。
入間は、同社の既存店と距離が離れた飛び地になるものの、集客力の利点から店舗開設を決意した。
「初日は、800万円ほどの引き合いがありました」と石原取締役。想定以上の反響を獲得し、好スタートを切った。同社ではオープン前から周辺にチラシを配布しているが、チラシに載せていない瓦補修などの工事依頼も入っている。通常は新天地で、掲載以上の依頼が入ることはないことから、「百貨店の信頼度が後ろ盾になっているのでは」と推測する。
店舗面積は53坪。展示設備はキッチン7台、ユニットバス5台、トイレ13台、洗面台7台など水まわり商材。スタッフは3人が常駐する。最初の1年で2億円の売り上げを目指す。
また同社では11月15日、水まわり商材専門店「ミズファミ」2号店を神奈川県横浜市にオープンした。1号店同様、商業施設内の出店で、鶴ヶ峰駅前にある「ココット」2階に入居した。店舗面積は14 坪。キッチン3台、ユニットバス4台、トイレ4台、洗面台4台を展示する。3人のスタッフ常駐で、1年目の売り上げ目標は1億5000万円。
ホームテックは、住宅設備メーカー商材がすべて揃う1000平米ほどの大型ショールームを特徴に事業を拡大。現在の店舗数は総合リフォームを行う「リフォームプライス」が7店。水まわり専門店の「ミズファミ」が2店。先日はロシアにも工事会社を設立し、海外進出を果たした。今期は消費増税後の需要減を背景に厳しい状況だが、増収を目指す。

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