アネストワン(愛知県名古屋市)の顧客単価は約1000万円。一般的なリフォーム会社と比較した場合、その単価は10倍以上。なぜこのような高額な依頼が舞い込むのか。青山信春社長にビジネスモデルを聞いた。
全面改装に特化
アネストワンのユニークさはリノベーションに特化している点だ。1件の平均受注単価は1000万円。年にわずか30数件の工事しか請け負わないが、年商は約3億6000万円にもなる。
対象物件はマンションが6割で、戸建てが4割に増加。戸建ては名古屋市の郊外で、比較的所得の高い層が住むエリアからの引き合いが多く、単価は2000万円を超えることもあるという。最近は戸建ての受注が伸びたことで、単価はここ5年で400万円上がっている。
創業当初は水回り設備などのリフォームが中心だったが、競争が過熱。徐々に空間全体のプランニングを重視した提案に切り替え、現在のビジネスに変わった。
オーダーにこだわり
設計デザインの特徴はオーダーメードを重視する点だ。例えばキッチン、洗面化粧台、建具、家具などはオーダーにすることが多い。家具も、食器棚、テレビボード、ワークデスク、下駄箱と1つ1つオリジナルのものを作っていくため、ユーザーにとっては「自分たちだけのもの」という特別感がある。

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