リフォーム新ビジネス10の予言
2015年、新年第1弾特集は「リフォーム新ビジネス10の予言」。これから社会が大きく変化して行く中、今後どのようなリフォームビジネスが求められてくるのかについて予測する企画です。社会変化とは、主に空き家の増加、高齢化、ユーザーニーズの多様化、環境問題、リフォームマーケットの競争激化など。これらをふまえ、未来のリフォームビジネスを表す10のキーワードを選定。実際にそのキーワードに関連するビジネスに取り組む企業を紹介します。
≪10のキーワード≫
- 中古住宅流通
- 生涯価値提案
- 空き家
- プラットフォーム
- PPK(ピンピンコロリ)
- エネルギー診断
- DIY
- インスピレーション
- ツーブランド
- 地域一番
選定の背景を1つ1つ解説する。
「中古住宅流通」...住宅ストックが年々増え続けていく中、これからは既存住宅を改修して再流通させるビジネスが求められる。
「生涯価値提案」...リフォーム会社の役割は多様化していく。改修しか手掛けていなかった企業が、新築や不動産、その他サービスを提供する企業へと進化していく。
「空き家」...空き家が増え続けていくことで、町の活気が失われていく。これらの建物に新たな価値を付けて、地域再生につなげていくビジネスが拡大する。
「プラットフォーム」...リフォームしたいユーザーが、理想の空間をつくるための場が充実すれば、市場はさらに拡大していく。例えば、オンラインでリフォームアイテムが購入できるなど、新しいリフォームの形も出てくる。
「PPK」...これは健康で長生きして亡くなるピンピンコロリを意味する。高齢化が進む中、健康に暮らせる家をリフォームで実現することは急務だ。
「エネルギー診断」...リフォームで1つ1つの住宅をエコ化し、環境問題に貢献することは必須といえる。
「DIY」...改装の主導権がプロからユーザーへと移り変わるケースも増える。これまで業者任せだったリフォームを生活者が行うという形が普及していく。
「インスピレーション」...リフォームの魅力を発信し、消費者の改修意欲を高めるメディアが増えていく。ITの進化によってリフォーム情報が効率的に手に入れられるようになる。
「ツーブランド」...ライバル企業が増えることで、従来とは別のブランドで新たな顧客開拓を狙うケースがでてくる。
「地域一番」...今後大手資本や異業種がリフォームシェアを拡大してくる。ライバルにシェアを取られないための"超地域密着"経営が重要になってくる。

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