ユニフォームでブランディング
長年かけて、ユニフォームによるイメージづくりを行ってきた塗装会社がある。かつては船舶の塗装を行う個人事業主だったシップペイント藤田(広島県福山市)が、元請け化して法人化した際に作業服を新調した。色は真っ黄色で、胸元と背中に大きく船のシルエットをあしらった自社のロゴを描いた。さらに着脱自由な黒のノースリーブのベストも用意し、ここにも同様のロゴを入れた。6人の社員のうち5人が職人だが、全員がこれらを着用して塗装に励んでいる。
黄色のユニフォームをトレードマークに。写真中央が堀内康秀社長と堀内忍氏
「かつて下請け業を行っていた際は、ペンキだらけのボンタンを履いている職人ばかりで、話しかけづらい、怖いという声がたくさんありました。かといって、職人にスーツとネクタイをつけてもらうのも違和感があると思いました。どうにかしなければ、と周囲を見渡すと、この地域の地場産業が繊維で作業着屋さんが多いことに気がつきました」と、堀内康秀社長は経緯を打ち明ける。
作業着は一着2000円ほど。一人30着ほどを所有する。社員6人なので180着、36万円ほどのコストになる。さらに2000円のジャケットも人数分以上をストックするが、そのコスト以上のメリットの大きさを、女性社員の堀内忍氏は次のように話す。

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