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- > 4年後、売上高435億を目指す長谷工リフォーム
マンション建設・管理などを主力事業とする長谷工グループでは今期より、リフォーム事業に本腰を入れている。同グループで集合住宅の大規模修繕や専有部改修を行う長谷工リフォーム(東京都港区)は、4年後に売上高約435億円、経常利益20億円を目指している。

▲パック商品の販売で専有部リフォームの売り上げを伸ばす
長谷工グループでは今年の4月から4年間の中期経営計画「PLAN for NEXT」を元に事業拡大を進めている。以前から事業の柱としている新築マンション建設に加え、ストックビジネスの強化を基本方針として打ち出している。
中でもリフォーム事業は重点項目の一つとして拡大を図っていく。長谷工リフォームは前期売上高(2012年3月期)が前年比45%増の188億円と大幅増収。要因について、鹿倉克幸副社長は「昨年は70名を増員し260名体制になり、特に長谷工グループで管理しているマンション以外からの受注が40%増になりました。今期も人員を増やし2年後には300名体制にしたい」と話す。
今期の計画は289億円の受注(そのうち専有部は24億円)、売上高2255億円を計画している。
同社ではマンションの大規模修繕が売り上げの大半を占め、専有部リフォームの年間受注高は20億円程度だが、双方の事業を共に拡大させる。
専有部の強化策として挙げられるのは、大規模修繕を行っている際中に実施するリフォーム相談会。前期では東京21回、関西で11回実施した。年間160棟ほどの大規模修繕物件があるため、さらに相談会の数を増やす。ユーザーには工事費込みのリーズナブルな定額制商品「得得パック」も提案する。
また、大規模修繕については、排水管リニューアルを静かに短工期で仕上げることができる「HAM-J工法」や、防犯性が高まる「ユニット式ゴンドラ」などの独自技術をプランに盛り込む。
「これまで約51万戸の新築マンションを施工していますが、今期、来期あたりからグッとリフォーム適齢期の物件が増えてきますので、まずは一件一件の成約率を高めて付加価値提案で勝負していきたい」(同副社長)

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