群馬県を地盤に新築事業で年間約15億円を売り上げる四季の住まい(高崎市)が、リフォーム業を強化している。2021年3月期には、新築OBからのリペアで約1億円、新規客のリノベーションで約7000万円売り上げた。新築同様の漆喰や無垢材を用いたリノベーションが強みだ。
【リポート/編集部 後藤梓】
地元の無垢材を使用したリノベーション
余剰粗利は施主に還元も
同社では、地元群馬の高品質な木材を使用した家づくりにこだわる。そのため提携している製材所に低温除湿乾燥機を置く。一般的な流通会社では木材を乾燥する際、時間を短縮しようと高温乾燥機を利用しているケースもある。だが50~80年と若い木材が多い国産材は、木材の芯まで乾燥せず狂いやねじれが発生しやすい。それに比べ低温除湿乾燥すると少し時間がかかるが、上質に仕上がりやすくなる。
現在ウッドショックの影響で輸入材が手に入らず、国産木材の希少価値も高まっている。だが同社では、長年1社の製材所から約9割の木材を仕入れている。年間60棟手掛けている新築とリノベでも1社から購入することで、大量の注文になり価格を抑えられる。
「以前よりはウッドショックで値上がりしたと感じることはありますが、他社と取り合いになることはないので、不足したりといった工事への影響はほとんどありません」と深津昌樹課長は話す。

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