新生銀行(東京都中央区)はリフォーム資金を担保評価額に加えられる新しいローンの仕組みを構築した。これにより担保評価額に関係なく、住宅ローンと同時にリフォーム資金まで借り入れることが可能となった。特に土地の評価額が低い地域で中古住宅購入と改修を一括のローンで行う際、重宝される仕組みになっている。
従来の住宅ローンは、借り入れ可能額が物件の担保評価額に左右されるため、中古住宅の場合、満額のローンが組めないばかりか、リフォーム資金まで借り入れできないケースが多かった。そこで、新生銀行では、同社の住宅ローン「パワースマート住宅ローン」と同時申し込みによるリフォーム資金を最大100%まで担保評価額に加えられる制度を開発した。
例えば担保評価額が1000万円の物件購入時に300万円のリフォームをする場合、担保評価額が最大300万円アップ。これにより、中古住宅購入時のリフォームを低金利の住宅ローンで行うことが可能になった。
「今後、中古住宅市場が拡大していく中で、金融としてどういったことができるかを考えたとき、お客様がリフォームしやすい形を作りました」(種子島一美ローン商品部長)
条件は、リフォーム請負業者が住宅瑕疵担保責任保険のリフォーム工事会社として登録されていること。リフォーム資金の借り入れ期間は住宅ローンと順じ最長35年となる。同ローンの金利は7月現在、変動金利で0.98%。8月16日まで借り換えの際の金利が0.1%優遇されるキャンペーンを実施中。

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