神奈川県を中心に塗装事業を展開している高城は相見積もりでの勝率8割を実現している。ポイントは見積もりのスピード提出と屋根をリアルタイムで実況しながら、施主に見てもらえる高所点検ロボットカメラの活用にある。
小早川和廉社長の車にはパソコンとプリンターが搭載されており、通信環境も整っている。現場調査の後、すぐに見積もりを社内で作成し、プリントアウト。現場調査の直後には見積書を提出できる。車を移動オフィスとして機能させることで事務所での作業をせずに、即時の対応でライバルに一歩先んじる。
また、昨年の4月に導入した高所点検ロボットカメラも営業時に威力を発揮している。同社の用いるシステムは日立アドバンストデジタルの商品で、手元のタブレットで操作しながら、屋根の現状を実況できる。常に車に積んでおり、営業ツールとして予想以上の効果を上げているという。
下から見えない屋根の上をしっかりと見ることができる
「お客さんは屋根を見ることができるとは思っていないので、リアルタイムで実況中継を行うと驚かれます。セールストークは要らず、これを出しただけで決まるようなケースも多いです」(小早川社長)
現場調査だけでなく、工事の途中経過や完工時にも施主の希望があれば即座に見せることができる。顧客満足度アップにも一役買っている形だ。
途中経過や完了後の報告にも活用できる

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