キッチン部門の高級価格帯1位はLIXILのリシェルSIだった。6年連続トップだ。熱や傷に強く、デザイン性も高いセラミックワークトップ、調理のしやすさを手助けするWサポートシンクが人気だ。また、中価格帯1位はSTEDIA、普及価格帯1位はラクエラと、昨年同様クリナップ商品が独占した。また、レミューが高級価格帯の3位にランクインした。
レミューが高価格帯3位
高級価格帯の1位には、LIXILのリシェルSIが選ばれた。得票数は1060ポイントで全体の33%を獲得し、2位のCENTRO(クリナップ)の29.3%を上回った。ある埼玉県のリフォーム会社の社長は「ショールームにお客さまをお連れすると、数あるキッチン商品の中でリシェルSIの黒い天板に興味を持つ方が多い印象がある」と語る。
高級価格帯2位は、昨年と同じくクリナップのCENTROで940ポイント。だが、1位のリシェルSIとの差を詰めている。CENTROは昨年6月にモデルチェンジ。ワークトップやカラーバリエーションを増やした。昨年は330ポイント差だったが、今年は120ポイント差だ。
高、中級価格帯は3位に変化があった。中級価格帯では、昨年はベリー(トクラス)と並ぶ3位だったLIXILのノクトが、今年は単独3位になった。高級価格帯の3位には、昨年4位だったタカラスタンダードのレミューが入った。レミューは昨年8月にフルモデルチェンジ。独自インクジェットの印刷技術で、キッチン全体の木目の一体感を実現した。繊細な柄が印刷できるので、カラーバリエーションが強みだ。
普及価格帯1位はラクエラだった。
リフォーム会社の声
私は「ノクト」を選びました
施工事例。白の天板と黒のユニット部分のコントラストができ、若者に人気だ
カラーデザインが豊富に
リシェルSIの予算ない人に最適
エフステージ(東京都文京区)のプランナー、吉原光紀氏は、中級価格帯の商品の中からLIXILのノクトを選んだ。
その理由はデザインの豊富さだ。吉原氏は「框形状のデザインやスタッコシリーズの柄が出てきたことで、お客様に提案する幅が増えてきたのが魅力です」と語る。
ノクトは幅広い層から支持されるが、特に30代など若い層から支持される傾向があるという。理由は主に3つ。価格的にも優位になりやすいことと、アイランド型も選択できること、収納も提案幅が広いことだ。例えば、カラーデザインの中から黒い天板を選ぶことができる点。これまでは、黒い天板のあるキッチンは、LIXILの商品だと高級価格帯のリシェルSIしかなかった。そのため、「予算に限りがある場合は、他の提案が難しかった」と吉原氏は語る。
「しかし、中価格帯商品だったアレスタが廃版になってノクトに変わった際に、カラーデザインの幅が増えました。これにより、予算面でリシェルSIがダメでもノクトを提案しやすくなり、同時にお客さまにも選ばれやすくなりました。機能面でもリシェルSIに大きく劣らないので、デザイン機能両面で勧めやすいです」と語る。
「ノクトを提案できるようになったことは、非常に大きいですね」
エフステージ
吉原光紀氏
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