高級価格帯1位で最も多くポイントを集めたのはLIXILのリシェルSIだ。セラミックワークトップのシックなデザインがプランナーの提案のしやすさにつながった。中級価格帯はクリナップのSTEDIAが2位以下を圧倒。全体の半数を占める1600ポイントを獲得した。
中級STEDIA、2位以下寄せつけず
高級価格帯1位にはLIXILのリシェルSIが輝いた。インテリアコーディネーターからは、「セラミックワークトップの質感やシックなデザインが、リノベーションのトータルコーディネートに合わせやすい」という声があった。2位にはクリナップのCENTROがランクイン。機能性はそのままに、新たな素材やデザインのバリエーションを加えて6月にモデルチェンジする。次回、リシェルSIの牙城を崩すのか注目したい。
中級価格帯ではSTEDIA(クリナップ)が今年も首位を堅持した。ポイント数は全体の5割以上を獲得。リビング側から天板が見えないようにカウンターが付くといった見栄えの良さが支持率の高さにつながった。
2位には、ホーロークリーンキッチンパネルが代名詞のトレーシア(タカラスタンダード)が前年の4位からジャンプアップを果たした。注目は2022年6月に販売されたノクト(LIXIL)だ。キッチンテーブルが付いており、パソコンを置いて「在宅ワーク」に使える点が「とくに若い人たちに人気です」(リフォーム会社設計士)。
普及価格帯首位はラクエラ(クリナップ)だ。「コストパフォーマンスは最も良い」といった声が上がった。
リフォーム会社の声
私は「リシェルSI」を選びました
キッチンからLDK全体を見渡せる設計にした点が消費者に喜ばれた
ワークトップが好評 斜めに開く扉も便利
プランニングに強いリフォーム会社、井尻ハウビング(京都府亀岡市)のプランナー、浅日恵理氏は、高級価格帯の商品でLIXILのリシェルSIを選んだ。高級感のあるデザインや機能性の高さが理由だ。「海外の食洗機が付けられることを条件に、商品を絞りました。お客様とメーカーのショールームに何度か足を運び、セラミックワークトップを気に入ってもらえました」と、浅日氏は話す。
4人の子どもを持つ共働きの夫婦に提案したケースでは、扉が斜めに開く収納スペースの使い勝手が、「料理をする際に便利」だという理由でリシェルSIを受注した。既存の和室とLDKをつなげた大型改修も、このキッチンを主役に置いて、見渡せるような設計にした。改修費用は総額1700万円。LIXIL秋のリフォームコンテスト2022ストーリー賞の全国最優秀賞受賞や、リフォーム産業新聞社主催のプチリフォームコンテスト最優秀賞など数々の賞を受賞した。
「他社の普及価格帯のキッチンでも候補の商品がありましたが、『落ち着いたデザインが良い』とご主人様に言っていただいたのが決め手になった。『料理をしながら子供の面倒を見ることができるようになった』と、奥様にも喜んでもらえました」(浅日氏)
井尻ハウビング
浅日恵理氏
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