洗面化粧台部門では、LIXIL製がトップ3を独占。圧倒的な人気を見せた。総合ランキングトップは「ルミシス」で、2位は「オフト」、3位は「ピアラ」だった。中でもルミシスは、デザインや機能性、コスパ、施工性と全ての部門で1位を獲得した。
トップ3をLIXILが独占
総合ランキングトップのLIXIL製「ルミシス」は、2位のオフトと656点差をつけ、ダントツの支持を得た。ルミシスの特徴は、高価格帯にもかかわらず、それを感じさせないデザイン性の豊富さだ。人工大理石の天板とボウル一体のタイプ、木目調キャビネットにボウルがセットのベッセルタイプのみならず、昨年は新たなシリーズ「ハイバックベッセルタイプ」を発表。洗面ボウル素材にはアクアセラミックを採用し、水アカや汚れが落ちやすくなるなど、機能も充実した。
リフォーム営業マンからは「デザイン性が良い」「重厚感があり良い」とデザインを推す声の他、「タッチレス水栓ナビッシュがお客様にお勧めしやすいから」と、コロナ禍で増した衛生需要を反映した点を挙げる人もいた。
2位の「オフト」は普及価格帯商品。デザイン、機能性、コスパ、施工性は全て2位で、昨年と同じ順位だった。3位は中級価格帯の「ピアラ」で、デザインと機能性で3位に入った。
一方、他メーカーではパナソニックとTOTO、タカラスタンダードがランクイン。4位はパナソニックの「シーライン」で、昨年の9位から大きく躍進した。普及価格帯商品ながら、扉柄が14種類、間取りにあわせてボウルの幅を自由にカットできる自由性などが特徴。
昨年4位のTOTO「サクア」は8位と厳しい結果となった。タカラスタンダードの「エリーナ」は10位にランクインし、トップ10入りを死守した。
◆営業マン・プランナーの声◆
「ルミシス」カラー、素材の豊富さが◎
キタセツ デザインチーム
中村香織 氏
その理由として挙げたのが、種類の豊富さ。ボウルやキャビネットはもちろん、カラーや種類、ボウル一体タイプ、ハイバックベッセルタイプ、ベッセルタイプと大きさや形にあわせて選べる。それゆえ、お客さんにも提案しやすいと話す。
また、造作の洗面化粧台と思えるようなデザイン性。洗面化粧台をおしゃれにしたい、そのうえで収納も確保したいというお客さんが多いなか、当初造作を希望する人も少なくないという。
同社のルミシスの導入事例
「ですが、造作となると費用も工期もかかり、フルリフォームの場合、どこのコストを削るかを考ると、洗面化粧台になります。そこで、まるで造作のようなデザインのルミシスを提案すると、喜んでいただけます。それとあわせてショールームにお連れすると、より高い商品を選ばれる方もいます」(中村氏)
《調査概要》
リフォーム営業マン・プランナーに「最も売りたい、提案したいと思う商品」に関してアンケート調査を実施。調査期間は2020年12月1日~2021年2月5日。回答者数は312人。建材流通を通じて販売する主なキッチン、バス、トイレ、洗面化粧台、コンロが対象。メーカーが定めた3つの価格帯にグレードを分け、選択方式で回答してもらった。評価項目は「デザイン」「施工性」「機能性」「コストパフォーマンス」の4つ。それぞれのポイントを集計した。
これまでのランキングはこちら!
【2024年】 全まとめ / キッチン / バス / トイレ / 洗面化粧台 / コンロ
【2023年】 全まとめ / キッチン / バス / トイレ / 洗面化粧台 / コンロ
【2022年】 全まとめ / キッチン / バス / トイレ / 洗面化粧台 / コンロ
【2021年】 全まとめ / キッチン / バス / トイレ / 洗面化粧台 / コンロ
【2020年】 全まとめ / キッチン / バス / トイレ / 洗面化粧台 / コンロ
【2019年】 全まとめ / キッチン / バス / トイレ / 洗面化粧台 / コンロ
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