バス部門の高級価格帯で1位を獲得したのは、TOTOのシンラで、圧倒的な支持を集めた。中級価格帯では、TOTOのサザナが1960ポイントを獲得し、1位となった。得票率は56%と過半数を超え、人気を集めた。中・高級価格帯ではTOTO製品がトップを占めるなか、普及価格帯の1位には、タカラスタンダードのグランスパがランクインした。
高級価格帯首位はシンラ
高級価格帯はTOTOのシンラが昨年に続いて1位をキープした。
2位にはLIXILのスパージュが続いた。シンラは昨年も得票率の半数近くを占めており、根強い人気が続いている。パナソニックのLクラスバスルームは、昨年の5位から4位へと順位を上げた。
中級価格帯の1位を維持したのは、TOTOのサザナだった。柔らかく暖かい床「ほっカラリ床」など、機能性が高く評価された。
2位と3位は昨年と順位が入れ替わった。昨年3位だったLIXILのリデアが630ポイントを獲得して2位に浮上。前年の390ポイントから約61%の伸び率を記録した。
リデアは、掃除のしやすさと快適性を兼ね備えたシステムバスだ。汚れが付きにくく落としやすい「キレイサーモフロア」や、取り外して丸洗いできるカウンターを装備。さらに、天井・壁・床に保温材を施す「あたたかパック」により、浴室全体の断熱性を高め、冬場でも暖かい入浴が可能となっている。壁柄や水栓、照明などを好みに応じて選べるデザイン性の高さも特徴だ。
リフォーム会社の声
私は「サザナ」を選びました
安全面を考慮したバスを検討していた夫婦に提案したサザナの施工事例。洗い場と浴槽の手すりをオプションで追加
「ほっカラリ床」が人気
柔らかさと暖かさが特徴
中級価格帯でトップのサザナを選んだのは、Suidobi(静岡県浜松市)の営業課主任、田宮裕悦氏だ。
サザナを選んだ理由について、田宮主任は「リフォームをご検討される40代~60代のお客様は、安全性や快適さを重視される方が多いです。そのため床が柔らかくて暖かい、ほっカラリ床が人気で、採用率が高い」と話す。
安全面について、「滑りにくく、暖かいためヒートショック対策にもなります。浴槽も、頭を預けられるような枕状の形や、またぎやすさを考慮したデザインなど、安全面に対する細やかな配慮が詰まっています」と説明する。
特に印象に残っているのは、半身不随の顧客に提案したケースだ。「座って入れるベンチタイプの浴槽や、自由に選べる手すりの組み合わせが大変喜ばれました。また、床の強度もしっかりしているため、車椅子での使用も安心してご提案できます」と田宮主任。
ほかにもサザナの魅力を「浴室サイズのラインナップが豊富で、特殊サイズにも対応可能。他社製品だと追加費用が発生するケースでも、価格を抑えてご提案できます」と話す。
実際、同社で年間約50件扱うユニットバスのうち、8割以上がサザナだ。「私自身も自宅で使っていて、子どもが小さい頃は安心して床に座らせることができました」(田宮主任)
Suidobi
営業課主任
田宮裕悦氏
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