第10回 『 塩ビクロス 』
室内壁材としては、すっかりおなじみの塩ビクロスは、最近では様々な機能を持つタイプが登場。好評を得ている。
シェアトップのサンゲツを、リリカラ、シンコールインテリアが追う展開
塩ビクロスは室内壁材としては、すっかりおなじみの商品で、安定性が高く、張り替えも容易である等、コストパフォーンマンスに優れた部材として、高いシェアを占める。一時揮発性が問題化し、シェアを落としたこともあるが、機能性クロスの登場で、再び人気を盛り返している。
ただ、商品の性質上、住宅着工戸数やリフォーム工事受注件数の変動に連動する形で、市場が左右されるのは避けられない。従って、リーマンショック、東日本大震災をはさんで、一時は大きく落ち込んだものの、その後はゆるやかな回復基調をたどっている。
塩ビクロスには、通常の「量産タイプ」と、より付加価値を高めた「一般タイプ」の2タイプがある。一般タイプは、汚れ防止機能や耐水、消臭機能、抗菌、ホルムアルデヒド吸収等、様々な機能を持つ。抗菌・消臭壁紙は、トイレ、キッチンでの使用に適している。
メーカー別では、サンゲツが半分近いトップシェアで、リリカラ、シンコールインテリアが続く。高機能性の追求やデザイン性の向上を、各社競い合っている。
【グラフ1】市場規模推移
【グラフ2】需要形態

【グラフ3】メーカーシェア

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