「早期に」「逆OB訪問」「SNSで差別化」がカギ
【vol.32】
4月入社の新卒採用活動は例年にも増して、人を採用する企業側にとって非常に厳しい採用環境でした。そういった流れを受けて、2018年度以降の採用活動に対して、従来通りの手法や活動だけではない、新しい取り組みを行う企業が確実に増えてきています。
ポイント1 2018採用は既にスタート
2018年度の新卒採用に向けては、すでに準備段階という名目で、学生との接触も含め多くの企業が活動をスタートしている時期です。最近の採用活動における企業努力の特徴は大きく3つあります。
(1) 学生との早期接触
(2) 大学との連携強化
(3) 情報伝達の差別化
(1)早期接触は、インターンシップという名目で、4年制大学であれば3回生時から接触を行い、就職本番に入る前に入社の内諾を取るというような企業が増えています。
最近では、1・2回生の早期から職場体験や学生生活支援などの名目で接点を作り、中長期にわたって就職先としてのブランドづくりをするような中小企業も出てきました。
ポイント2 効果大の「出身校にアプローチ」
(2)「大学との連携強化」は、旧来のような就職課へのアプローチはもちろんのこと、「逆OB訪問」というような手法で、着実にリアルな後輩人脈をつないでいる中小企業も増えてきました。
これは学生から訪問を受けるのではなく、企業側が自社で採用したことのある大学や専門学校のサークルやゼミなどの後輩(教授含む)に、出身の若手の社員を使ってアプローチし、口コミなどで選考の告知などをする手法のことです。継続すれば確実に成果が上がる方法です。
最新記事
【連載記事一覧】
- 採用活動でも「マーケティング」が肝心
- 企業と社員の関係性の変化・求められる仕事や人材像の変化
- 若者の働き方の多様化に対応した人材活用を
- 絞り込んだ人材へ「ダイレクトリクルーティング」
- 「早期に」「逆OB訪問」「SNSで差別化」がカギ
- 「ITツールで業務効率化」は「採用力強化」に直結
- 「春」早期戦・「夏〜秋」中盤戦・「冬」後半戦別に戦略を
- 採用活動成功のカギとなる「購買行動モデル」とは
- 社員・関係者の紹介による「リファラル採用」を
- 求人ポータルサイトに頼らない「ダイレクト採用」とは
- 「求職者と接点をもつ」「入社意欲を上げる」施策とは
- ネットで「一覧化」される企業情報の精査を
- 「見守り」「鼓舞し」「軌道修正」も。「信頼」できてから「厳しく」
- 「欲しい人材」「欲しくない人材」をはっきり打ち出す
- 単純作業を奪われる「ロボット失業」時代に今すべきこと
- 現場を取り仕切る中間層に「経営視点」を持たせる方法
- 若手社員を「仕事を作り出す人材」に育てるポイント
- 採用活動の短期集中は「SNSを駆使」
- 「結婚・出産」を組み込んだワークプランを
- 人材不足を解消するには「中長期的に仕掛ける」
- "辞めない"人材を見極めるポイントは?
- 社員個々の「夢や目標の総合計」が会社を伸ばす
- 学生1人に数社の争奪戦、「1番店」になれる強み打ち出す~新卒採用の肝所~
- "ストレス耐性"がある学生は定着する ~新卒採用の肝所~
- 会社説明会はプレゼンの場、「入社志望」をかき立てる ~新卒採用の肝所~
- 学生をいかに惹きつけるか?中小企業の強みで勝負! ~新卒採用の肝所~
- 選考作業以前に「好きになってもらう」努力を ~新卒採用の肝所~
- 自社情報の「ブレ」をなくし、イメージを統一
- 「黒字社員」の共通項とは?必要な人材を見極めるコツ
- 「中小企業で実力を試したい」「人志向」「成長志向」を獲る
- 中小企業が優秀な若者を振り向かせるには
- 新卒採用はスキルより「コミュニケーション力」「向上心」「責任感」
- 「ハングリー」「前向き」な新卒を探すのはもはや〝勘違い〟
- 採用活動よくある勘違いとは?「新卒へシフト」の勝算は