「買取再販」参入の「成功」と「失敗」【中古住宅市場とリフォーム産業の「今」と「これから」】

最近特に、リフォーム業者の「買取再販」参入の話を聞きます。しかし、詳しく聞いてみると一度は上手くいったものの、その後はもうやられていない会社さんも多いようです。その理由を聞くと、大きく分けて2つです。1つは、最初は儲かったけど次は失敗して損をした場合。そしてもう1つが仕入れ物件が入手できないというものです。

高橋 正典社長　プロフィール

価値住宅株式会社代表取締役
不動産売却全国ネットワーク「売却の窓口®」や、中古住宅＋リノベーションサイト「さがつく®」を運営。著書に「マイホームは、中古の戸建てを買いなさい！」（ダイヤモンド社）他多数

最初の理由である「失敗」するパターンは概ね3つです。(1)不動産市況を見誤った(2)同業者と競合し高値掴み(3)エリア外を買った、というものです。まず、(1)の市況を見誤ると、想定価格で売れなくなり損失が出ます。特に最近は、首都圏ですら「買取物件在庫数」が過去最高を更新している状況です。この時期の強気の買い取りはリスクを伴います。時には仲介で売却するというスタンスも必要です。