売れる仕組みはこう作れ!
すぐに使えるマーケティングのネタ マーケティングの勘所
Chapter 30 戦わないマーケット
さまざまなマーケットがシュリンク(=縮小)する中、血みどろになるのを覚悟してシェアを奪う戦略をとり続けることも一つですが、戦わずして永続していく方法を模索したいものです。
そんな時に有効な方法は、異業種のマーケティング事例を参考にすることです。例えば私は先日、某大手百貨店に消しゴムを買いに行きました。消しゴムといっても文字を消したかったわけではなく、白いスニーカーのヘリが汚れていたので、それを消すためでした。目を引いたのがその値段。通常、数個入りで100円ショップで売られている品物ですが、スニーカー専用消しゴムは一つ800円で売られていました。原価が異常に高いはずもなく、同じものでもマーケットをずらすだけで、ここまで利益が変わってくるものだという気づきを得ることができます。自身の業界や商品にあてはめたときに何が言えるか。そういった視点で物事を見たときに新たなヒントが日常生活のそこら中に落ちています。
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