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米国の最新リフォームトレンドは?《米国のリフォーム市場研究》

リフォーム産業新聞
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米国のリフォーム市場研究 《第5回》
デザインとマーケティングの12トレンド

 圧倒的な数を持つベビーブーマー世代への対応で、中期的にますます成長が見込まれている米国のリフォーム市場。だがすでに現在も、様々なタイプのリフォーム工事ニーズが発生しており、40兆円マーケットの奥行きの深さを実感させられる。そうしたリフォームにおける「デザイン」と「マーケティング」の最先端トレンド12項目について、今回と次回の2回にわたってお伝えする。

定評ある専門誌Remodeling

最近の米国リフォーム市場 12のトレンド 米国のリフォーム業者なら誰でも知っているのが、専門誌 Remodeling だ。住宅・建設・不動産などに特化した専門メディア企業のハンレー&ウッド社が発行している雑誌で、豊富な事例や市場分析の記事内容には定評がある。

 このほど、本紙主催の「リフォーム産業フェア」での講演のため来日した編集長のクレイブ・ウェブ氏は、最近の米国リフォーム市場に関して12のトレンドを指摘している(上表参照)。今回は前半の6項目を順番に解説していこう。

需要高まるネット通信設備

 まず1番目がユニバーサルデザインだ。日本と同様に急速に高齢化が進む米国社会では、高齢者が安全で快適な暮らしができるための住宅整備が大きな課題になっていることは、当連載でもすでに述べてきた通りだ。さらに、高齢者になるほどリフォームに高額の出費をしており、しかもDIYではなくプロに仕事を頼む傾向が強いという。

 2番目はインターネットなどの通信対応とホームテクノロジーだ。中でもワイヤレスなどの通信設備対応がトレンドになっている。また、ホームテクノロジーでは、冷蔵庫の中の在庫を分析、その日の夕食メニュー提案が表示されるといったユニークなシステムも登場しているそうだ。

省エネより関心高い「節水」問題

「節水」で洗浄水を再利用するタイプの食器洗い機も登場「節水」で洗浄水を再利用するタイプの食器洗い機も登場

 3番目と4番目のトレンドは、日本人にはちょっと感覚的に理解しにくい面がある。特に4つ目の「人種による異なるニーズへの対応」は、多民族国家アメリカならではだが、3つ目の「節水」も恐らく日本人にはピンときにくいだろう。しかし、カリフォルニア州などを中心に米国では水不足が深刻化しており、トイレは5リットル以下の節水便器使用が義務化されていたり、洗浄水を再利用するタイプの食器洗い機などが出回り始めているという。

 5番目の「大きな窓、たくさんの窓」も日本と違って興味深い。左の写真のような大きな開口部を作るリフォームが人気だそうだ。断熱性能の高い窓が開発されたことがその背景にある。6番目は省エネ改修だが、地域性が高いため、足並みは揃っていないという。

大きな開口部を作るリフォームが人気大きな開口部を作るリフォームが人気

 これらを総括してクレイブ編集長は「省エネについても関心は高まっているが、それより大きな関心事は節水。今後の米国リフォーム市場の大きなテーマになる」と語る。

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