このキーワードで検索

有料会員登録で全ての記事が
お読みいただけます

【連載】エコリフォームオープンキッチン...

紙面ビューアーはこちら
  • トップ
  • 連載
  • > 【連載】エコリフォームオープンキッチンとエアコンの相性

【連載】エコリフォーム オープンキッチンとエアコンの相性

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏
このエントリーをはてなブックマークに追加

HAPPYにさせるエコリフォーム

第4回 オープンキッチンとエアコンの相性

 

 食べ物に「食い合わせ」があるように、住宅にも機器と間取りの相性があります。その顕著な例の一つが「オープンキッチンとエアコン」です。オープンキッチンは人気の間取りですが、煮炊きの熱が出るキッチンとエアコンで冷房するリビングやダイニングが一つの部屋の中にあるため、エアコンの設置場所に注意しないと冷房費が増加したり、冷房がキッチン部分に届きにくくなる可能性が出てきます。

図1140819_10a.jpg

 図1のようにコンロの対面にエアコンが設置されていると、コンロからの熱の影響をエアコンが強く受けることとなり「より冷やさなければ...」ということで、エアコンの消費量が増加する可能性があります。このような間取りの場合、エアコンは壁掛け式をやめて、部屋の中心の天井部分に設置する天井カセット式がお奨めです。またコンロの熱効率(加えられたエネルギーの利用率)を比較すると、一般的にガスコンロよりもIH調理器の方が高いため、調理中にキッチン周囲の温度を上げにくくし、エアコンの冷房負荷の増加を抑制するためには、IH調理器がよろしいかと思います。

図2オープンキッチンとエアコンの相性

 一方、図2のような位置にエアコンがあると冷気が部屋の反対側に届きにくく、夏に調理をすると「キッチンが暑くてたまらない。」という状況になりがちです。対策としてはシ ーリングファンを設置するかエアコンを天井カセットタイプにするかです。

 別の対策としては、コンロの前にガラス壁を設置すると景観の連続性と空間の不連続性が確保されるのでLDK全体の冷房効果、快適性が向上します。


1121_07oobamiyuki.jpg≪プロフィール≫

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏

工学博士。専門は伝熱工学。財団法人省エネルギーセンター勤務を経て平成10年、株式会社環境エネルギー総合研究所を設立。「生活者の視点でフィナンシャルにエネルギーを考える」をモットーに、家庭を中心としたエネルギー関連調査、省工ネアドバイスを実施。納得できる暮らしの質の向上にこだわる住宅等の研究にも注力する。
毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

【連載記事一覧】

リフォーム産業新聞社の関連サイト

PR
PR
  • 広告掲載
  • リリース投稿
  • お問い合わせ
PR

広告

くらしのお困りごとを丸ごと解決するプラットフォーム EPARK
閉じる