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米国の最新リフォームトレンドは?《米国のリフォーム市場研究》

リフォーム産業新聞
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米国のリフォーム市場研究 《第6回》
最先端トレンド

 前回に引き続き、米国 Remodeling誌の編集長クレイブ・ウェブ氏が指摘する米国リフォーム市場の12トレンドをお伝えする。ライフスタイルの変化などによって、人々が求めるニーズは日々変化している。バスルーム、キッチン、リビングなど住まいの各所で、特徴的な傾向が表れているようだ。

複数の色とスタイルを組み合わせるのが流行複数の色とスタイルを組み合わせるのが流行

シャワーブースの人気高まる

 まず最初に取り上げるのが「シャワーvsバスタブ」というテーマだ。日本式とはスタイルは異なるものの、米国でもこれまで、バスルームには必ず浴槽(バスタブ)がついていた。だが最近は、若い層を中心に、それを求めないユーザーが増えている。

 ソーシャルメディアの Houzzが調査したデータによると、20歳台から30歳台前半のヤング層で、バスタブが必要だと考えている人は36%しかいないという。そのため、ホテルのようなシャワーブースが増えているようだ。

欧州発のコントラストデザイン

 次にカラーのトレンドだが、最新の人気は全体をグレー色にし、ポイントに色のあるものを使ってコントラストを楽しむというものだという。左上の写真のように、ひとつの空間に複数の色とスタイルを組み合わせるのが流行だ。もっともこれらのデザイントレンドは、ヨーロッパから来ている。

屋外家具を使ってリビングをもうひとつ屋外家具を使ってリビングをもうひとつ

アウトドアスペースの活用

 アウトドアスペースの積極的な活用も、最近目立つ特徴になっているという。右の写真のように屋外家具を使ってリビングをもうひとつ作ってしまったり、ウッドデッキなどを利用して、バーベキューが楽しめるような屋外用のキッチンを設けることが人気を集めている。

 ウェブ編集長は、屋外スペースの方が屋内スペースを作るより安く済むことが、その大きな人気の理由のひとつと考えているという。「例えばある人が175平米の住宅を持っているとします。その人がもう25平米広くしたいと考えた時に、住宅の室内を25平米増築するより、屋外のスペースに25平米プラスする方がコストは断然安くなりますよね」(ウェブ氏)

医療関係者が、室内環境のケアの重要性を 啓蒙室内ケアの重要性を啓蒙

 最後にあげるのは「健康と住まいの関係性」だ。日本でも一部の研究者の手によってまだ始められたばかりのテーマだが、米国でもこれからのビッグトレンドを予感させるものだという。近年の省エネ規制の強化が、結果として室内の空気環境の悪化に結びついており、カビ被害などで、かなり深刻な事態も発生し始めている。

 住宅リフォームはそれらの問題解決に大きな効果を発揮するため、最近では医療関係者が、室内環境のケアの重要性を啓蒙し始めている。

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