【事例から読み解く繁盛の方程式】顧客との良い関係が商いを支える
事例から読み解く繁盛の方程式 vol.21
顧客との良い関係が商いを支える
感性と行動を基準にしたワクワク系マーケティングによる「繁盛の方程式」。オラクルひと・しくみ研究所の小阪裕司氏に、身近な事例に隠された意図や本質を分かりやすく解説していただく。
豪雨の被害を受けたたこ焼き屋
商売を営んでいると、しばしば予期せぬことが起きる。商売上のアクシデントだけでなく、突然災害に見舞われることも、毎年あちこちで起きている。
今回の新型コロナウイルス問題のように、全国に波及し、終息が見通しづらいものも、時としてある。そんなとき、どうするべきなのか。商売は、何があれば、そういうときにも足腰が強いのか。それを雄弁に物語る事例がある。
ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)会員の、あるたこ焼き屋さんから、昨年末にいただいたご報告を紹介したい。
その報告書のタイトルは「二度あることは、三度ある」。近年日本で多発している、豪雨による災害についてのことだ。店主の店はたこ焼き屋さん。日本では郊外の道路沿いにしばしば見かける独立店舗のお店だが、2018年、この店は、豪雨災害により浸水した。しかしそのとき、多くのお客さんが駆けつけ、後片付けや清掃作業などさまざまに支援してくれ、早期の営業再開にこぎつけた。
その嬉しさ、安心感から、当時の報告書には「ウエルカムピンチ! ウエルカム災難!」と前向きな言葉すらあった。
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