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単純作業を奪われる「ロボット失業」時代に今すべきこと

ラン・リグ 渡辺昇一 代表取締役社長
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連載 新卒採用の肝所

単純作業を奪われる「ロボット失業」時代に今すべきこと
【vol.21】

 今回は、少し趣が変わるテーマですが、ここ数年の大きな話題について触れたいと思います。そう遠くない未来に到来するであろう「ロボット失業」時代を見据えた人材採用や教育についてです。

ポイント1 人工知能搭載「ペッパー」の衝撃

 作業の自動化が進んだ現在、単純作業に人が必要なくなり、無人に近い工場も存在します。

 ここ数年は、AIと呼ばれる人工知能搭載ロボットの発達に目を見張るものがあります。

 例えばソフトバンクグループが発売したロボットのPepper(ペッパー)は、「クラウドAI」という人工知能の仕組みと共に、「感情エンジン」を備えた世界初の感情認識ロボットとして話題になりました。

 初回発売は1分で完売、接客店舗に使用する会社も出てきています。

 さらに農業や医療、介護など、ものづくり以外の様々なサービス業においても、ロボット導入(または検討)が本格化し始めているのが現実です。

ポイント2 ロボットにはできない「創造性」「マネジメント」

 10年後には確実にロボットが生活の中に根付いているのは間違いありません。これからの人材採用や社員教育において、必要な人とは?教育方針とは?さて何が変わってくるのでしょうか。

 ロボットが大部分の仕事を奪う時代が来たとしても、この部分だけは代替できないだろうと言われている仕事が2つあります。

 1つは、何もないところから「1」を作り出す創造性の必要な仕事。新規事業の立ち上げや商品開発などです。

 2つ目は、様々な利害関係者をゴールに向けて率いていくリーダーシップの必要な、マネジメント的な仕事ですね。

 住宅業界にかかわらず、これまでも、この2つの仕事が高いレベルでできる人は引く手あまたでしたが、さらに取り合いが加速するのは確実です。採用においても教育においても今から意識していく必要性があることは確かです。

ポイント3 企業の使命は「社員の市場価値を高める」

 単純業務だけにとどまらず、様々な感情や行間をよむ「こころ」までをも人間のレベルに進化させようと、世界中の優秀な研究者や技術者がしのぎを削っています。ロボットが人間の仕事を奪っていく時代が確実にやってきます。

 そこで今、企業の果たすべき使命は―――。ただ人を採用するだけではなく、自社の社員が、将来的にも市場価値を保っていけるように、仕向けていかなければなりません。

 「ロボットにできない」この「創造性」と「リーダーシップ」の部分を、社員に日常的に意識して、経験させ、訓練することです。その重要性は日に日に増していると思います。


ラン・リグ 渡辺昇一氏ラン・リグ (東京都渋谷区)
代表取締役社長 渡辺昇一氏

「地域ダントツ化コンサルティング」を事業コンセプトに、地域密着ビジネスに特化した集客・営業・人材支援事業を手掛ける。設立8年で延べ350社、リフォーム・工務店・不動産・医療・大学・専門学校・学習塾・健康施設などクライアントは幅広い。渡辺昇一社長は、15年間延べ8500人以上の新卒大学生の就職支援に関わった経験を生かし、さまざまな業種の地域ビジネスで培った横断的なノウハウを提供している。ランリグ
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