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暖かさは窓から逃げる!断熱リフォームする際の盲点

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏
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HAPPYにさせるエコリフォーム

第7回 窓リフォームする際の盲点

 そろそろ朝夕は暖房が恋しい季節になりました。暖房の省エネで一番肝心なことは、住宅の断熱性能です。住宅の各部位からの熱の出入り(図参照)を見ると、冬は「窓」から58%の熱が流失しています。それゆえ窓をキチンと断熱して暖房の熱が逃げないようにすることが大切なのです。では窓の断熱リフォームはどの部屋からするのがいいのでしょうか?

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 家族が過ごす時間が一番長いので、「リビング(LDK)」を選ばれる方が多いようですが、本当にそれでよいのでしょうか?リフォームの効果(快適性の向上)を施主さんが最も実感して満足いただくためには、「家の中で一番寒い場所の窓から断熱する」をお勧めします。 

 窓断熱リフォームの盲点は「寒さの原因が窓にあることを家族が認識していない」ことです。具体的には、下図のような台所にある勝手口のガラス戸です。冬はガラス戸からのコールドドラフト(冷気)が足元をなめて料理する時、足元が寒いということになります。

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 また脱衣所は裸になるところなので、そこに窓があるとそこから冷気が入って来て脱衣所を冷やします。浴室に窓があれば、そこから浴室の暖気が流失します。これは自動保温の際の沸かし直しの回数を増す原因の1つともなるため、窓を断熱リフォームすると快適性の向上だけではなく、給湯の省エネにもなります。保温時間が長いご家庭ほど、効果が大きくなります。

 住宅内の寒い窓を断熱化するとヒートショックが少なくなり、健康にも役立ちます。


1121_07oobamiyuki.jpg≪プロフィール≫

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏

工学博士。専門は伝熱工学。財団法人省エネルギーセンター勤務を経て平成10年、株式会社環境エネルギー総合研究所を設立。「生活者の視点でフィナンシャルにエネルギーを考える」をモットーに、家庭を中心としたエネルギー関連調査、省工ネアドバイスを実施。納得できる暮らしの質の向上にこだわる住宅等の研究にも注力する。
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