成約までの3つのスキームを確立する 《成功するWEBサイトとは》

第33回　～成約までの3つのスキームを確立する～

≪ Profile ≫

集客と売り上げアップにつながるホームページ構築技術（PHP・SEO・CSS・MYSQL）により、帝国データバンクと業務提携。日本全国から引き合いが多い。帝国データバンク主催のWEBセミナー講師、パナソニックエコソリューションズ創研のWEBセミナー講師として、全国でセミナーを展開中。VPN構築と社内インフラ設計、アプリ開発を行う。

有田電器情報システム　代表取締役社長　有田栄公

　今回取り上げるのは、成約までのスキームについてです。多くの場合、ホームページをすばらしいものにすることだけに注力し､"作っただけ"になりがちです。効果的なホームページにするためには、３つのスキームの確立が大切なのです。

HPからの問い合わせや資料請求後のフォロー体制の確立が大切

　WEB戦略における「成約までの3つのスキーム」とは

1. WEBブランディングの確立
2. サイトにおける3秒ルールとお客様の興味の確立
3. お問い合わせや資料請求後の追っかけ体制とフォロー体制の確立

の3つのことです。

　多くの方は、前記2の「ホームページを素晴らしいものにし、かっこよく、内容もたくさん分かりやすく入れて、ユーザー導線をしっかりしていく！」ここだけに必死に注力しています。

　「どのようにコンバージョンを増やそうか！」「この内容でお客様は魅力を感じてくれるのか！」こればっかり。ホームページを作ることだけがWEB戦略だと勘違いしています。

　また、前記1は、ホームページに訪れる前のSEOのことですが、検索にヒットしないことには、前記2のステップへ進めません。ここの説明だけでかなりのボリュームになりますで、今回は説明しませんが、前記1と前記2をしっかりやっていると仮定しましょう。お問い合わせも結構来ていると仮定しましょう。でも「ほとんど成約に結び付いていない！」となっていませんか？

　期待しているとおりの成約がないことに陥っていませんか？ここでうなずいていただいた方は、チャンスです！

　前記3が足りないだけなのです。お問い合わせやファーストコンタクトが入った後に、こんな現象はありませんか？

1. ただ単に、簡単な見積もりをメール返信しただけ
2. メールで内容の薄いご質問だったので、「もう少し詳しく教えてください」などの受け答えメールを返信しただけ
3. 資料を添付ファイルで送っただけ

　お客様は、本当に興味があったから、お願いしようと考えているから、面倒でも、名前・住所・電話番号・メールアドレス・内容を書いて、送信しています。

　内容が薄いとか、質問の内容が分からないとか関係ないのです。すぐさま電話して、「お問い合わせありがとうございます！」そこで詳しくお聞きすればよいのです。
　お問い合わせフォームからコンタクトがあったらすぐに、

1. 速攻で対応する
2. 3日後もしくは1週間後にフォローする
3. 今すぐ客か、後から客か、ひやかし客を見極める
4. 今すぐ客にしっかりとしたご提案を繰り返す

　成約までの3つのスキームの3番目を、会社の業務から重要視していないせいでWEB戦略がうまくいっていないケースがほとんどです。

　ずばり、成約までの3つのスキーム、一つ一つを作り上げていってください。

　ちなみに、もうお分かりだと思いますが、3つのスキームの1つでもおろそかになっていると失敗します。逆に、本日から取り組み始めると、半年後には自社の財産になっていると思います。

今回のポイントまとめ

●お問い合わせや資料請求後の追っかけ体制とフォロー体制が重要

●問い合わせにはすぐに電話して詳しくお聞きする

●今すぐ客か後から客か、冷やかし客を見極める

●3つのスキームのうち1つでもおろそかにすると失敗する