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【営業力高めるVR活用】完工後のイメージ提案に

スペースリー 代表取締役 森田博和 氏
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営業力高めるVR活用 vol.2
完工後のイメージ提案に

 リフォーム業界でも少しずつ活用の幅を広げつつあるVR。VR事業を手掛けるスペースリーの森田博和社長がリフォーム分野における具体的な活用方法を解説する。

◇◇◇◇

 リフォーム分野におけるVRコンテンツの活用方法としては、大きく分けて、「顧客向けのプレゼン」と「施工事例のアーカイブ」の2つがあります。

プレゼン用の工事前とリフォーム後の完成予想CGをボタン1つで切り替えるVRコンテンツプレゼン用の工事前とリフォーム後の完成予想CGをボタン1つで切り替えるVRコンテンツ

(1) 顧客へのプレゼン

 リフォーム分野では、完成後の予想イメージを実写で見ることはできません。そのため、顧客に分かりやすくプレゼンするために、3D CADのVRコンテンツが活用されています。

 3D CADの360度空間モデルを制作するには、以前は高度なスキルが必要とされていました。しかし現在では、一般的なハウスメーカー、工務店でも使えるような扱いやすいソフトが数多く出てきています。ただ、クオリティにこだわれば労力がかかり、外注すると、それなりにコストがかかります。

 360度写真ベースのVRコンテンツの場合、矢印をクリックするなどして、別のシーンに移動します。一方で、3D CADの360度空間モデルは、奥行きまで計算、再現されているため、空間の中を歩くように動き回ることできます。VR体験はより没入感の高いものになりますが、再生するには、スマホではなく、HTCViveなど、よりハイエンドな機材が必要になります。

 多くの3D CADソフトでは、制作したモデルの1視点からの風景を、360度写真と同じフォーマットのす。書き出した画像をスペースリーのようなVR制作ソフトにアップロードすれば、ウェブブラウザで再生可能なVRコンテンツになります。3Dモデルのように空間内を自由に移動することはできなくなりますが、自社HPに埋め込んだり、URLやQRコードで簡単にお客様と共有できるため、ウェブコンテンツにしたほうが、使い勝手はよくなります。

(2) 施工事例のアーカイブ

 リフォーム後の物件を360度カメラで撮影し、室内を見て回れるようなVRコンテンツにすることで、施工事例を分かりやすくデータに保存することができます。

 データ化された施工事例は、自社ウェブサイトに掲載したり、QRコードにしたものをパンフレットなどの紙媒体に印刷する、メーリングリストに送付するなど、手軽に使えるコンテンツとして様々な活用が可能になります。また、社内での事例共有など、業務管理上の目的として活用することもできるでしょう。

 施工事例は各社の営業上の重要な武器です。360度VRを活用することで、その武器を一層効果的に活用することができるようになります。


【プロフィール】

森田博和(株式会社スペースリー 代表取締役)

 東大大学院修了。経産省入省後、2013年に退職。同年、エフマイナー(旧社名)を創業。16年11月より、事業者向けに月額3,980円から使えるどこでもかんたんVRのクラウドソフト「スペースリー」を展開。

この記事の関連キーワード : 3D VR スペースリー 営業力高めるVR活用 顧客

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