初の住宅購入をプロが手助け、不動産知識や手続き学ぶTV番組

第13回　『　Property Virgins　』

　欧米では初めての住宅購入時に中古住宅を検討するケースが多い。ただ購入者にとっての"理想の家"を探し出すプロセスは長く厳しいので、信頼できる不動産のプロのアドバイスを受けることが大切だ。「世界のリフォーム・中古住宅TV」第13回では、初めて不動産を購入する人たちをプロがサポートするTV番組を紹介する。

番組タイトル

購入者の夢を踏まえつつ現実的な視点で検討

　「Property Virgins」は、米国のケーブルテレビHGTVにて放映中の不動産系番組だ。初めて住宅購入をする人々を対象に、不動産のプロの資格を持つコーディネーターが住宅購入に関するアドバイスをし、購入プロセスを通して不動産に関する知識を学んでいくというもの。

　多くの購入予定者たちは、初めて手にする住宅に対して様々な夢を抱いているが、その多くは住宅市場の現状からはかけ離れている。そこでコーディネーターがより現実的な視点で検討し、彼らの予算や市況の動向を伝えながら住宅購入を支援する。

　この番組は2006年にカナダで最初に放映され、現在は米国でも放映されている。初代コーディネーターは不動産仲介業のプロでもあるサンドラ・リノマト。2012年からは、米国アトランタで不動産業を営むエジプト・シェロドが指南役を務めている。

コーディネーターのエジプト・シェロド（右）

最初に希望条件をリストアップ

　約30分の番組の流れを紹介すると、最初にコーディネーターが住宅購入予定者に対し、予算と立地条件、自分たちの家に欠かせない設備や広さ、戸建てか集合住宅か、さらに部屋の数などの希望条件をリストアップさせる。多くの場合、その条件を満たす住宅の価格は予算をオーバーしている。

　ただいきなり希望を却下するのではなく、コーディネーターは住宅見学ツアーを案内しながら妥協点を探り、購入希望者が"ハッピーホームオーナー(幸せな施主)"になれるように手助けをしていく。