連載シリーズ「事例から読み解く繁盛の方程式」
【事例から読み解く繁盛の方程式】収益につながる仕組みを考え広告を出す
オラクルひと・しくみ研究所 代表 博士(情報学) 小阪 裕司 氏
1399号 (2020/03/02発行) 18面
事例から読み解く繁盛の方程式 vol.20
収益につながる仕組みを考え広告を出す
感性と行動を基準にしたワクワク系マーケティングによる「繁盛の方程式」。オラクルひと・しくみ研究所の小阪裕司氏に、身近な事例に隠された意図や本質を分かりやすく解説していただく。
地元情報誌に出した小さな広告
ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)会員の、あるデイケアセンターからのご報告。内容は同センターが行っている介護サービスの新規客の獲得にあたって広告を活用したものだが、これが地味ながらなかなか気づきが多い。ご紹介しよう。
今回、同センター事務長である彼女が活用したのは、昔からある地元情報誌。発行部数13700部のものだ。そこに小さなスペースながら広告を出すと、情報誌が配布されたであろうその日に一人の女性から電話があり、早速次の日には体験利用。今回は早々と、その方と合わせて2人の新規利用者が獲得でき、年間収入も数十万円増える好結果となった。
ちなみに彼女が今回出した広告はデイケアサービスそのものではない。そこで行われているヒップホップダンスやフラダンスを使ったリハビリ運動を楽しく行うプログラムだ。それを無料体験してもらい、そこから新規の利用者が獲得できれば、広告費の投資分は十分回収できる。
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