【連載 工務店はリフォームと新築の両輪目指せ! ビルダー向けリノベビジネスのイロハ】リノベーションのトレンド 断熱・耐震、今こそ差別化に乗り出すべき
第4回 リノベーションのトレンド 断熱・耐震、今こそ差別化に乗り出すべき
工務店向けに戸建・性能向上リノベーション事業の研究及びコンサルティングを行っているコダリノ研究所の稲葉です。今回のテーマは「トレンド」と「差別化」です。
まず、大きな潮流として、リノベーション自体の認知度の向上、特に戸建てのリノベーションの普及・浸透が市場を押し上げているという流れがあります。次に耐震、断熱といった性能を訴求することが差別化につながりますが、そこはまだまだ競合が少ない領域といえます。
リノベーションはトレンドワード
まず、参考までにGoogleトレンドで「リノベーション」というキーワードがどれくらい検索されたか、を見てみましょう。2006年からの推移(勢い)を見ると2016年頃にかけて、10倍以上増えていることがわかります。そのなかでも「マンション・リノベーション」が市場を牽引していたことは下記グラフや検索上位企業の特徴からも判断できます。
Googleトレンドで「マンション+リノベーション」を検索した際の結果
直近では戸建ての性能向上をともなったリノベーションのニーズが高まってきていることも実感できます。実際にGoogleトレンドでチェックしても「マンション+リノベーション」の検索ボリュームは2006年から緩やかに拡大しているのに対し、「戸建て+リノベーション」は2015年を境に急増していることが伺えます。
「戸建て+リノベーション」の検索ニーズも増加していることがわかる
次に来るのは「実家+リノベーション」
さらに近年の「リノベーション・オブ・ザ・イヤー(リノベーション協議会主催)」表彰企業の変遷からも、「地域活性」と並んで「性能向上」が大きなキーワードであることがわかります。これも時代を読み解くヒントを与えてくれているのではないかと考えています。
さらに、「実家をどうするか」という社会問題の解決策の一つとして、私は2015年頃から一貫して「実家のリノベーション」というキーワードを重視しています。既存住宅のリノベ適齢期や空き家という地域課題の観点、さらに団塊世代と団塊ジュニア世代の組み合わせという人口動態からもまだまだポテンシャルがある市場だと捉えています。
二世帯や三世帯住宅のリフォーム需要が増加する可能性も

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