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雨漏りで悩む想いを受け止め、真剣対応を

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雨漏りで悩む想いを受け止め、真剣対応を

川口塗装 川口知宏社長
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≪雨漏りゼロ宣言≫
第6回 家への想いを受け止め、真剣対応を

雨漏り業務に18年

 私が雨漏り調査や修理に携わって18年が経つ。最初はリフォームのお客様からの電話が始まりだった。「強い雨が降ると二階の窓まわりからジワジワと漏れるのよ。家を建てた建築屋に何度も診てもらったけど全然治らないの。川口さん、なんとかならない?」

 二つ返事で引き受けたものの、塗装工事の経験しかなかった私には到底原因など分かるはずもなく、親しい大工さんの助けで、やっとの思いで原因を特定したことを思い出す。

 一般の皆様方に雨漏りのイメージを聞くと、ほとんどの方があのドリフターズのコントのようなイメージを抱くらしい。そう部屋中に洗面器やタライを並べて家族中で大騒ぎしている光景なのだ(笑)。

 ところが実際に雨漏りの当事者になると、それどころではない。まずは家を建てたハウスメーカーや工務店に電話を掛けて「すぐに雨漏りを止めてー」とお願いするのだが、止まらない場合が厄介。工務店への信頼はなくなり、我々がお伺いした時には工務店の悪口を聞くことも多々あるのだが、お客様の気持ちも分かる気がする。

謎解きが最も重要

 人生で一番大きな決断をした買い物がマイホームなのだから当然といえば当然の事である。我々が雨漏り調査の依頼を受けて最初にすることは、現状を確認し本当に雨漏りかどうかを考えることから始まる。つまり天井のシミや床に広がる水、窓まわりにびっしりと付く水滴が本当に雨の浸入によるものなのかを見極めなければならないのだ。

 不安そうなお客様にお話を聞かせてもらいながら謎解きをしていくのだが、これこそが一番重要な作業なのである。この時点で80%が決まるといっても過言ではない。雨漏りではない配管からの水漏れや冬の結露などは、このヒアリングが全てといってもいい。さらに雨漏り修理をしたはずなのに、再発を繰り返す雨漏り修理業者は少なくない。全ては修理の方法を間違えた結果だ。

間違いで特定が難しく

 そして、あちらこちらに間違った処置をした物件は、原因の特定がどんどん難しくなる。そりゃそうだ。健全な場所にまでコーキングを打ちまくり、雨の逃げ場所を塞いでしまう。我々が調査に行った時にはレベル5まで難易度が上がっていることが多い(笑)。

 雨漏り調査を軽く考え、間違った処置を施すと、当然の事ながら雨漏りは止まらない。

 それどころか雨漏りをひどくする場合もある。全てのお客様が求めているのは完治であり、一時的な修理ではない。我々は真剣に考えなくてはならない。お客様がどんな想いで家を建てたかを。


川口塗装 川口知宏社長川口塗装 川口知宏 社長
雨漏り119
雨漏り専門業者のプロフェッショナル集団。10年かけて構築した独自診断マニュアルを元に、雨漏りの原因調査、修理工事を実施する。現在、加盟店数は全国86社に及ぶ。

この記事の関連キーワード : 塗装 天井 川口塗装   結露 調査 配管 雨漏り

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