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【連載】エコリフォーム灯をリフォームする

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【連載】エコリフォーム 灯をリフォームする

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏
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HAPPYにさせるエコリフォーム

第6回 灯をリフォームする

 日本には古来から陰翳礼讃(いんえいらいさん)という暗闇を愛(め)でる文化がありました。現在の暮らしにはあまりにも光があふれて、夜を楽しむことが少なくなってきているようです。天井に1灯(単灯)だけ、またはそれに加えてダウンライトが数個設置されているというパターンが多いようです。単灯の照明は明るさや光の色が短調になりがちで、またそれが蛍光灯やレフ球(白熱球)で、かつ調光ができないタイプだとエネルギー的にも問題になります。

141021_11410504.png そこで今回は簡単にできる灯のリフォームについてお話しします。単灯のみの照明は用途に応じてフレキシブルに照度や色を変えることが難しいため、ムダな明るさを生じる可能性があります。食事の時、くつろぐ時、読書の時等、用途に応じて適切に明るさを選ぶためには、1部屋に複数の照明器具を設置する「多灯分散」が最適です。

 例えば壁を照らすLED照明を加えると部屋に奥行きが出てきますし、天井を照らすLEDを加えると天井が高く感じられるようになります。照明が増えるため増エネになりそうですが、必要に応じて灯を足していくことが可能となるため無駄な点灯を防ぎ、省エネにつながります。

141021_11410505.png またLED照明の特徴として色を簡単に変化させることができるため、灯の色を変えることで場の関係性を変えることもできます。天井ライトの点灯では「お父さんとお母さん」の関係が、天井ライトを消して間接ライトをつけ、光の色を変えたら「夫と妻」の関係に早変わりということもできます。

 LEDライトには電池で点灯するタイプもあり、窓辺に置いて夜景を楽しんだり、バスルームにおいてリラックスしたりと用途も様々です。光と暗闇のコントラストを楽しむ灯のリフォームは、新しい夜の楽しみ方につながります。


1121_07oobamiyuki.jpg≪プロフィール≫

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏

工学博士。専門は伝熱工学。財団法人省エネルギーセンター勤務を経て平成10年、株式会社環境エネルギー総合研究所を設立。「生活者の視点でフィナンシャルにエネルギーを考える」をモットーに、家庭を中心としたエネルギー関連調査、省工ネアドバイスを実施。納得できる暮らしの質の向上にこだわる住宅等の研究にも注力する。

この記事の関連キーワード : LED エネルギー バス  天井 照明 環境エネルギー総合研究所 省エネ

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