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【連載】エコリフォーム風通しの良い間取り

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【連載】エコリフォーム 風通しの良い間取り

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏
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HAPPYにさせるエコリフォーム

第3回 風通しの良い間取り

 本来住宅はその地域の自然と人との長い歴史的な関わりによって、その地方に最も適した一定のスタイルがありました。

 例えば河川の多い地域では、川に面している壁に必ず窓を取り、「夏は川風を窓から入れて涼を取る」という住まいの知恵がありました。また実際の住宅での人の感じる快適性を考えると、性能評価だけではない「住みごこち」というものが重要となってきます。

 その一つが住宅内を通り抜ける風の心地よさです。そのための間取りについてご紹介します。

【連載】エコリフォーム 風通しの良い間取り

1. 住宅内の風の通り道の確保

 風の侵入口と出口がないと風は通り抜けません。侵入口から風がどのように住宅内を通過し出口に向かうかを確認する必要があります。

 入り口と出口に直線を引いて、その間に風を止めるドアや家具等の障害物がないようにしましょう。また入り口と出口が直線で結べないような間取りにも注意しましょう。

住宅内の風の通り道の確保

2. 風の入り口と出口の温度差の確保

 風は、空気の温度が低い方から高い方に移動することで生まれます。そこで入り口側の温度が低く、出口側の温度が高くなるように工夫しましょう。

 入り口側に植栽を多く植えると温度が低くなります。

3. 風を通り抜けさせるためのスピードの確保

風が入って来る窓を狭く開け、出口側の窓を広く開けると風のスピードが上がり通り抜けやすくなります。


1121_07oobamiyuki.jpg≪プロフィール≫

環境エネルギー総合研究所 代表取締役所長 大庭みゆき氏

工学博士。専門は伝熱工学。財団法人省エネルギーセンター勤務を経て平成10年、株式会社環境エネルギー総合研究所を設立。「生活者の視点でフィナンシャルにエネルギーを考える」をモットーに、家庭を中心としたエネルギー関連調査、省工ネアドバイスを実施。納得できる暮らしの質の向上にこだわる住宅等の研究にも注力する。

この記事の関連キーワード : 快適 植栽 温度 環境エネルギー総合研究所 省エネ  間取り 風通し

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