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社員個々の「夢や目標の総合計」が会社を伸ばす

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社員個々の「夢や目標の総合計」が会社を伸ばす

ラン・リグ 渡辺昇一 代表取締役社長
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連載 新卒採用の肝所

【 vol.14】 社員個々の「夢や目標の総合計」が「会社を救い、伸ばす」

 売り手市場の中、苦労してパワーをかけて何とか新卒学生を採用し、必死に教育しても、「自分に合っていない」などの理由で、短期間で退職してしまう―――。この難問を解決するには、経営側が、社員の本当の「目標」を理解しなければなりません。

ポイント1) 会社と社員の「目標」に大きな乖離

 新卒の方は働いた経験がありませんので、実際に働きだしてみたら、仕事内容とミスマッチがあったという場合も多いでしょう。

 しかし往々にして退職の理由として多いのが、「この仕事では、達成感ややりがい、自身の成長が感じられない」ということです。

 (実際には、実家や親のせいにして本当の理由は言わない場合が多いようですが)

 なぜそのような理由によって、退職する社員が後を絶たないのでしょうか。

 それは、「経営陣やマネジメント層から見た」会社の目標や役割に対する考え方と、「社員1人ひとり」の会社に対する考え方に大きな乖離( かいり)、隔たりがあるからです。

 そして、この基本的な「隔たり」を、経営陣やマネジメント層が全く理解していないことに大きな問題があります。

ポイント2) 社員の「本当の目標」は「理想の自分」

 「会社の目標は何ですか?」と経営陣やマネジメント層に聞くと、言い方はそれぞれ違うと思いますが「会社のビジョンや理想を実現すること」と答えると思います。

 同様に「組織における社員の目標は何ですか?」と聞いたときに、経営陣やマネジメント層の多くは、同じく「会社のビジョンや理想を実現すること(それに貢献すること)」というふうに答える(もしくは口に出さずとも考えている)と思います。

 しかし、実は、社員1人ひとりが考えている、本当の意味での「自分の目標」は、会社のビジョンや理想を実現することではなく、「理想の自分になること」なのです。

 この、ごく当たり前のことに考えが及ばない会社が多いのです。

ポイント3) 個人の「夢や成長の総合計」が「会社の成長」に

 労働力が激減し、特に建築業界においては、深刻な人不足の時代が確実にやってきます。そういう状況の中で、人が集まり定着する会社にするためにはどうすればよいか。

 「人が会社のために存在するのではなく、会社が人のために存在する」というスタンスで、個々の夢や成長を重要視しながら、「その総合計が、会社の成長や夢の達成につながる」という考え方の会社になっていく必要があります。

 「会社を構成する社員1人ひとりが、自分の理想を追い求めて懸命に努力すれば、その会社は理想の姿に近づく」


ラン・リグ 渡辺昇一氏ラン・リグ (東京都渋谷区)
代表取締役社長 渡辺昇一氏

「地域ダントツ化コンサルティング」を事業コンセプトに、地域密着ビジネスに特化した集客・営業・人材支援事業を手掛ける。設立8年で延べ350社、リフォーム・工務店・不動産・医療・大学・専門学校・学習塾・健康施設などクライアントは幅広い。渡辺昇一社長は、15年間延べ8500人以上の新卒大学生の就職支援に関わった経験を生かし、さまざまな業種の地域ビジネスで培った横断的なノウハウを提供している。ランリグ

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