若者の働き方の多様化に対応した人材活用を
【vol.34】
採用活動などを通じて、若者と触れている中で多種多様な価値観や、それに基づく働き方を認める(認めざるを得ない)世の中の流れが加速しているように感じます。
ポイント1 「ノマドワーカー」が急増
背景には売り手市場の中で、若者に選択肢ができたということも大きいと思いますが、若者の仕事に対するモチベーションや、そもそもの人生に対する価値観がひと昔前と比べ激変していることがあるでしょう。
特に最近目立って増えているのが、組織に縛られず自由な働き方の中で自分の得意分野を活かして活躍したいという、自分のスキルに自信を持った、やる気のある若者です。
特定の職場に縛られないいわゆるフリーの「ノマドワーカー」も急増し最近では、ITツールやネット環境の向上もあいまってノマドワーカー的な働き方を認めている企業も増えてきています。
ポイント2 人を「雇う」ではなく、個別の機能を「使う」企業も
住宅業界に目を向けても、たとえば住宅設計を学んだ大学院生が自身の設計とコーディネートスキルを担保に企業と個人事業主契約を結び、提案業務を行ったり、営業数字だけをコミットした出社義務のないアドバイザースタッフやウェブに精通した20代の若者が自宅でウェブマーケティング業務を行い、数値目標を達成するなど「自分の好きなこと、得意なことを好きな環境で提供して貢献したい」という若者の強い志向に対応する企業も増えてきました。
最新記事
【連載記事一覧】
- 採用活動でも「マーケティング」が肝心
- 企業と社員の関係性の変化・求められる仕事や人材像の変化
- 若者の働き方の多様化に対応した人材活用を
- 絞り込んだ人材へ「ダイレクトリクルーティング」
- 「早期に」「逆OB訪問」「SNSで差別化」がカギ
- 「ITツールで業務効率化」は「採用力強化」に直結
- 「春」早期戦・「夏〜秋」中盤戦・「冬」後半戦別に戦略を
- 採用活動成功のカギとなる「購買行動モデル」とは
- 社員・関係者の紹介による「リファラル採用」を
- 求人ポータルサイトに頼らない「ダイレクト採用」とは
- 「求職者と接点をもつ」「入社意欲を上げる」施策とは
- ネットで「一覧化」される企業情報の精査を
- 「見守り」「鼓舞し」「軌道修正」も。「信頼」できてから「厳しく」
- 「欲しい人材」「欲しくない人材」をはっきり打ち出す
- 単純作業を奪われる「ロボット失業」時代に今すべきこと
- 現場を取り仕切る中間層に「経営視点」を持たせる方法
- 若手社員を「仕事を作り出す人材」に育てるポイント
- 採用活動の短期集中は「SNSを駆使」
- 「結婚・出産」を組み込んだワークプランを
- 人材不足を解消するには「中長期的に仕掛ける」
- "辞めない"人材を見極めるポイントは?
- 社員個々の「夢や目標の総合計」が会社を伸ばす
- 学生1人に数社の争奪戦、「1番店」になれる強み打ち出す~新卒採用の肝所~
- "ストレス耐性"がある学生は定着する ~新卒採用の肝所~
- 会社説明会はプレゼンの場、「入社志望」をかき立てる ~新卒採用の肝所~
- 学生をいかに惹きつけるか?中小企業の強みで勝負! ~新卒採用の肝所~
- 選考作業以前に「好きになってもらう」努力を ~新卒採用の肝所~
- 自社情報の「ブレ」をなくし、イメージを統一
- 「黒字社員」の共通項とは?必要な人材を見極めるコツ
- 「中小企業で実力を試したい」「人志向」「成長志向」を獲る
- 中小企業が優秀な若者を振り向かせるには
- 新卒採用はスキルより「コミュニケーション力」「向上心」「責任感」
- 「ハングリー」「前向き」な新卒を探すのはもはや〝勘違い〟
- 採用活動よくある勘違いとは?「新卒へシフト」の勝算は