【 vol.5 】 「中小企業で実力を試したい」「人志向」「成長志向」を獲る
今回は、学生の就職志望先の選び方の傾向についてお話します。学生が志望先を選ぶ際の志向は様々ですが、よく登場する分類はあります。
ポイント1)大手志向か、中小志向か
大前提として、働いたことのない新卒大学生が、入社までに企業の良し悪しを判断するのは至難の業(ほぼ不可能)でしょう。感覚的には7~8割の学生がイメージ優先で大手人気企業に入りたいと思っており、不景気になればなるほどその傾向は強まります。
ただ、民間企業に就職を希望する大学生が約42万人(2015年度3月卒)いるのに対し、社員数5000人以上の大手企業の求人募集数は合計約4万人しかありません。ということは、大手志向の学生さんのほとんどが、最終的に中小企業に入社することになります。もちろん「大手に入りたかったけれども、結果的に中小企業に入社した」という人が、大活躍することは多々あります。
しかし、できれば「歯車になる可能性のある大手ではなく、様々な業務に関わることのできる中小企業で自分の実力を試したい」という熱意ある全体の2割の中小志向学生をターゲットにしたいところです。
ポイント2) 仕事志向か、人志向か
「自分のやりたい仕事・職種などができる」という部分が必須条件だという学生と、仕事の内容より、「どんな経営者や仲間と働くか」という部分を重要視する志向の学生がいます。
特に住宅業界の中小企業では、定着率という部分を考えても「人志向」の学生をターゲットに置いた方が成功する場合が多いです。
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