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選考作業以前に「好きになってもらう」努力を ~新卒採用の肝所~

ラン・リグ 渡辺昇一 代表取締役社長
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連載 新卒採用の肝所

【 vol.8 】 選考作業以前に「好きになってもらう」努力を

 新卒採用活動で考えるべきことは、(1)いかに集めるか、(2)いかに惹きつけるか、(3)いかに見極めるか。前回は(1)で、集客ルートの選定とコンセプトイメージの統一が必要と書きました。今回は(2)で、「どうやって就活生に自社に入りたいと思わせるか」をお話しします。

ポイント1) 説明会参加=入社希望、ではない

 会社説明会などを開催して就職活動生(以下、就活生)を集めた後、一般的な流れとしては、自社に興味を持ってくれた学生に対しての複数回の面談(グループ、個別)、適正試験、学力テスト、グループワークなどの選考イベントとなります。

 その過程で中小企業が気をつけないといけない最大のポイントは、【会社説明会に参加した者】=【入社希望者】ではないということです。

 「まだ入社したいとは言っていません」という状態の学生に対して、「説明会に参加したから、うちに入りたいんだろう」と考えて、いきなり説明会会場で筆記試験や面談など、選考目的の段階に入る中小企業が実は多いのです。

ポイント2) 選考作業の前に、惹きつけ作業を

 初めから入社意欲の高い学生が集まる大手企業と違い、中小企業が行うべきことは、選考作業(選ぶ)ではなく、惹きつけ作業(入社したいと思わせる)なのです。

 また、誠実な中小企業に多いのですが、選考の初期段階で「うちは待遇もそんなによくないし、仕事も厳しいし、求められることも多いよ」などと、ミスマッチを防ぐべくマイナス面を並び立てる会社があります。

 入社意欲が高まっていない段階でそれをしてしまうと、確実に学生は逃げていきます。例が適切ではないかも知れませんが、付き合う前の彼女に「僕は大きな借金もあるし、収入も良くない、ほとんど休みもないけど、結婚前提で付き合ってください」と言っているようなものです。

ポイント3) 伝えるタイミングを見極めて

 確かに、そのようなマイナス情報を伝えずに「結婚」(採用活動では入社)すれば、確実にミスマッチが起きます。可能な限り伝えたうえで「結婚」するべきです。

 そこで大事なのは伝えるタイミング。付き合って十分に好きになってもらった後なら、マイナス情報でも「一緒に乗り越えていきましょう!」となる可能性も大きいでしょう。

 このように中小企業が行う選考活動では、まずは惹きつけ、好きになってもらって(入社意欲を高めて)から、選考(見極め)作業やミスマッチを防ぐための作業に注力する。その順番が大事なのです。


ラン・リグ 渡辺昇一氏ラン・リグ (東京都渋谷区)
代表取締役社長 渡辺昇一氏

「地域ダントツ化コンサルティング」を事業コンセプトに、地域密着ビジネスに特化した集客・営業・人材支援事業を手掛ける。設立8年で延べ350社、リフォーム・工務店・不動産・医療・大学・専門学校・学習塾・健康施設などクライアントは幅広い。渡辺昇一社長は、15年間延べ8500人以上の新卒大学生の就職支援に関わった経験を生かし、さまざまな業種の地域ビジネスで培った横断的なノウハウを提供している。ランリグ

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