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「ハングリー」「前向き」な新卒を探すのはもはや〝勘違い〟

ラン・リグ 代表取締役社長 渡辺昇一氏
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連載 新卒採用の肝所

Vol.2 ~知らないだけで損をする~ 
【採用活動よくある勘違いシリーズ~中小企業にとって優秀な人材とは?】

ポイント1 会社によって"いい人材"はかなり違う

 "いい人材"を考えるポイントは3つ。まず1つは、「会社によって違う」ということ。

 例えば、かたや、完全反響型のデザインリノベーション会社、かたや戸別訪問で、エコ商材を扱う営業会社がある、としましょう。

 前者で"いい人材"というのは、お客さんの気持ちを酌み取り、隠れたニーズまで引き出せる、少し臆病なくらいの「空気を読む人」かも知れません。

 逆に、後者ではストレス耐性が高く、突破力があり、押しの強い「空気を読まない人」かも知れませんね。

 このように、ビジネスモデルによって、ある会社では"いい人材"であっても、他の会社では"全く使えない人材"となる場合も多いのです。

 自社にとって本当の意味の"いい人材"とは?を考える必要があります。

ポイント2 競合他社より"ちょっといい人材"であればいい

 極端に言えば、超有名大手企業から何社も内定をもらうようなレベルの人材でなくてもいいんです。

 同商圏で競合する他社より少しでも、"いい人材"であればよいのです。

 例えば、競合他社より、ちょっと気が利いて、競合他社よりちょっと元気があって、競合他社よりちょっと対応がいい。

 お客さんは基本、1社しか選べません。これらの"ちょっといい"の掛け算が、同商圏のお客さんにとっては、圧倒的な差別化になるのです。

ポイント3 今の若者は"社会に役立つか"が第一

 かつて"いい人材"と言えば、ハングリー精神があり、向上心があり、常に前向きで...というような"ギラギラ"したタイプ、という時代もありましたね。

 しかし今は違います。ほとんどの人が、食べるものに困ったことのない今の時代は、そういうタイプは絶滅危惧種になりました。

 大部分の若い人たちは、"食べるため"という以外の部分に、働く目的、働きがいを探しています。

 「この仕事はお客さんの幸せに貢献できているのだろうか」。もっと言えば、「この会社は社会に貢献できているのだろうか」など、利潤を求めるのとはまた違った欲求が、今の人たちの「大きな原動力」になっています。"ギラギラ"とした人材を求めるのはもはや「勘違い」なのです。


ラン・リグ 渡辺昇一氏ラン・リグ(東京都渋谷区)
代表取締役社長 渡辺昇一氏

「地域ダントツ化コンサルティング」を事業コンセプトに、地域密着ビジネスに特化した集客・営業・人材支援事業を手掛ける。設立8年で延べ350社、リフォーム・工務店・不動産・医療・大学・専門学校・学習塾・健康施設などクライアントは幅広い。渡辺昇一社長は、15年間延べ8500人以上の新卒大学生の就職支援に関わった経験を生かし、さまざまな業種の地域ビジネスで培った横断的なノウハウを提供している。ランリグ

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