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中古住宅流通ビジネス「建物の専門家」に商機

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中古住宅流通ビジネス「建物の専門家」に商機

畑中学 代表 (武蔵野不動産相談室)
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中古住宅ビジネスのツボ第1回 リフォーム会社・工務店は中古住宅流通ビジネスをどう見ていくべきか?

「2時間で丸わかり 不動産の基本を学ぶ」の著者で、不動産コンサルタントの畑中学氏の連載がスタート。今後拡大が見込まれる「中古住宅流通ビジネス」にどう向き合って行くかについて全10回にわたって解説していく。

「改修+中古」の選択肢

 「興味はあるけど参入するべきだろうか」「やり始めたら利益が出るのだろうか」―――リフォーム会社・工務店の皆さんが「中古住宅の取引を手伝い、その上でリフォームも行い収益を上げる」という中古住宅流通ビジネスを始めるには、この問いから入るはずです。

 全10回に連なる骨子は「リフォーム会社・工務店は中古住宅流通ビジネスをどう見るべきだろうか」です。商機でしょうか、ただの流行なのでしょうか。その答えは「お金を払う消費者が、中古住宅流通をどう見ているのか」を考えればある程度想像がつきます。消費者は新築という選択肢の他にリフォーム+中古住宅という選択肢があることに気付きました。

 しかし、いまだに不動産会社の多くが「手間がかかる」とうまく対応していないため、フラストレーションを抱えている実情があります。その点をうまく解決してあげれば、商機があると言えるのではないでしょうか。

 中古住宅流通の課題は、「建物をどうするか」にあります。その専門家であるリフォーム会社・工務店こそが、不動産会社よりも優位な立場にあるのも事実です。その優位性をビジネス上で用いないのも損な話です。

顧客サービスの一環に

 ただ、展開するエリアにより難易度が異なります。消費者は「お金をかけられないから、新築住宅よりも中古住宅を買ってリフォームをしよう」と考えています。そのため、建物にお金がかけにくい、土地が建物に比べて高いエリアにこそ潜在的な顧客がいます。その顧客目当てに、首都圏では中古住宅流通ビジネスの様々なサービスが乱立していて、すでにどう差別化するかが課題になっています。

 ここで生き残っていくためには、専門としての業態成立が不可欠で、片手間でやると赤字を流して痛い目に合う可能性が高いと考えられます。その半面、首都圏以外のエリアでは認知度、競争ともにまだこれからであり、成長の余地が残されているようです。

 このように展開するエリアで難易度とやり方が違うのです。

 また、中古住宅流通ビジネスを顧客サービスの一環として看板を上げるだけでも、そこを窓口として、新築の受注につなげるなど、何らかの形で利益につながる可能性が高くなります。


畑中学代表(武蔵野不動産相談室)

≪ Profile ≫

1974年生まれ。不動産コンサルタント。宅地建物取引主任者のほか、不動産コンサルティング技能登録者などの資格も保有。長谷工アーベストで不動産の販売・企画・仲介業務に携わり、32歳で支店長に抜てき。2008年に武蔵野不動産相談室株式会社(東京都杉並区)を設立。「2時間で丸わかり 不動産の基本を学ぶ」(かんき出版)などの著作を持つ。
http://www.mf-soudan.com/
畑中 学 代表(武蔵野不動産相談室

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