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PDCAを回し続けることが継続的な成果を生む

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PDCAを回し続けることが継続的な成果を生む

アークフィール株式会社 佐々木大樹 常務取締役
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リスティング広告最前線第11回 ~PDCAを回し続けることが継続的な成果を生む~

 みなさんこんにちは。

 今回と次回の2回は、実際に広告を出稿してからの運用、PDCAの回し方について、お伝えしていきます。

1. リスティング広告の最重要指標はCPA

 リスティング広告の運用開始後にPDCAを回す際、最も注意を払っておくべき指標はCPAです。

 CPAとはCost Per Acquisitionのことで、1件あたりの問い合わせを獲得するために必要なコストのことです。

 リスティング広告で良い広告が出稿できているかどうかは、CPAが基準値に収まっているかどうか、これで判断をします。

 基準値となるCPAは、そのサイトで扱う商品やサービスの価格、利益、成約率によって異なってきますので、自社のサイトの場合、CPAがどのくらいの範囲に収まっていればよいのかをあらかじめ知っておく必要があります。

2. CPAの基準値の考え方

 CPAの基準値=平均受注単価×粗利率×問い合わせからの営業成約率平均受注単価が100万円、粗利率が10万円、営業成約率が25%であれば、CPAの基準値は2.5万円となり、CPAが2.5万円以内に収まっていれば、広告費を増やせば増やすほど儲かることになります。

 実際に上記の計算式にあてはめて、みなさんの会社(サイト)でのCPAの基準値を求めてみてください。

3. 広告のチューニングを行うタイミング

 リスティング広告を初めて出稿する場合、出稿後どのぐらいの期間でチェックを行ったらよいのか、ご質問をいただくことが多々あります。

 あくまで統計的な目安なのですが、出稿開始から2週間程度、クリック数でいうと800回程度のクリックがなされるまでは、データを集めます。

 この期間中は、改善を行うための定量データを集める期間になりますので、CPAも基準値の2倍程度までならよしとします。

 リスティング広告は、出稿後すぐに成果が出る即時性を持ちますが、改善を重ねながらPDCAを回していくことができて、初めてその本領を発揮することができます。

 CPAを基準に、PDCAを回し続けられるかどうか、それが何より継続的な成果を生むことにつながります。

 次回は、PDCAを回すにあたってCPA以外の項目についてお話しします。

アークフィール 佐々木大樹

≪ Profile ≫

1982年島根県生まれ。アークフィール株式会社常務取締役WEBマーケティング事業部長。WEBサイトを活用したマーケティングで自社の新規顧客獲得を一手に担う一方で、クライアントへの集客支援コンサルティングも行っている。アークフィールで運営しているWEBサイトは20サイトを超える。
アークフィール株式会社 佐々木大樹 常務取締役

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