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"IHクッキングヒーター"市場、550億円

"IHクッキングヒーター"市場、550億円

住宅設備建材マーケットデータ
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住宅設備建材マーケットデータ第8回 『 IHクッキングヒーター 』 

火を使わないので安全性が高く、手入れも簡単なIHクッキングヒーターは、販売が右肩上がりで順調に伸びたが、東日本大震災後、電化見直しの動きから急失速。回復には至っていない。

シェアトップのパナソニックを、
日立アプライアンス、三菱電機が追う展開

 IHクッキングヒーターは、火を使わず安全性が高いのと手入れも簡単とあって、近年急速に普及した。大きく分けて、システムキッチンに組み込むビルトイン型、台所に設置する据置型がある。

 IHクッキングヒーター市場は、1990年に200V電源を使用したタイプが登場して以来、右肩上がりで順調に拡大し続けた。調理用加熱機器で一時は、ガスコンロと市場を2分するまでになった。しかし、東日本大震災後、節電意識の高まりから電化見直しの動きが強まり、市場は縮小に転じ、その後もかつての勢いを回復するまでには至っていない。

 メーカー別では、システムキッチン部門のあるパナソニックが圧倒的に強く、ほぼ5割でトップシェア。2位の日立アプライアンスの30%、3位三菱電機の15%と合わせ、3社で市場を寡占する。

【グラフ1】市場規模推移(ビルトインコンロ)
【グラフ1】市場規模推移(ビルトインコンロ)
【グラフ2】需要形態

IHクッキングヒーターが初めて登場したのは、1974年。当初は100V電源を使用した1口タイプが主流で、火力の不十分さから、普及には至らなかった。しかし、1990年に200V電源を使用したタイプが発売され、十分な火力が得られるようになると、急速に普及した経緯がある。

【グラフ2】需要形態
【グラフ3】メーカーシェア
【グラフ3】メーカーシェア
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