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自動車大国ドイツで普及するカーシェアリング制度 《ドイツ取材日記12》

リフォーム産業新聞
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■ ドイツ取材日記 第12回 ■
カーポートフリーの住宅地設計

5500世帯が住むヴォーバン住宅地にも、地域暖房を兼ねるコージェネレーションシステムがある。今回はその施設を紹介しよう。

環境ジャーナリストの村上敦さん
環境ジャーナリストの村上敦さん

前回はヴォーバン住宅地における「カーポートフリー」の住宅地設計の概念を紹介した。今回も引き続き、村上敦さんに解説してもらう。

参加者 「ヴォーバン住宅地の3/4で家の前に駐車場を設けることができないとは驚きました」

村上さん 「マイカーのための駐車場を家の前に作るという事は、単なる土地の無駄使いです。だったら共同駐車場をつくり、その分、家を大きくした方が合理的です。さらに住宅地内を車が走っていませんので、道路は子供たち遊び場になっています。高齢者の方も安心して歩けます」

参加者 「だから車の所有率は下がって行くのですね。カーシェアリングは発展しているんですか?」

村上さん 「フライブルグ市においてカーシェアリングは、1990年から共同組合の形式でスタートしました。現在、22万人の都市で約4000世帯が利用しています。市内のいたる所に約120台配車されています。」

参加者 「どうやって利用するんですか?」

村上さん 「会員になるとICカードと会員番号が与えられ、ネットで好きな時間、好きな車を予約できます。ガソリンスタンドのカードも車内にあり、返却時にガソリンが1/4以下であれば、満タンで返却するのです」

参加者 「市内のいろんなところに配車しているですね。しかし、使いたい時にすぐ見つかるもんなんですね」

村上さん 「ニーズの高いエリアに多く配車します。使いたい時間の30分前に携帯やモバイル、電話などで好きな車を選んで使える、予約成功率は95パーセントだそうです」

――続く... ≪中谷哲郎 著≫

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