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大栄建設小林社長→大黒屋袖野社長

大栄建設 小林社長 → 大黒屋 袖野社長

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交友録

~第21回~
地域工務店ならではの悩みと誇りを共有
お客様目線の店づくりに感服

大栄建設 小林俊司 社長 大黒屋 袖野伸宏 社長
大栄建設(神奈川県横浜市)
小林俊司 社長

右

大黒屋(東京都東村山市)
袖野伸宏 社長
《小林社長プロフィール》
昭和39年11月1日生まれ、神奈川県横浜市出身。横浜商業高校卒業後、建材卸会社に6年間従事した後、平成元年に大栄建設を創業。趣味は釣り。3カ月に1度は新築、リフォームした施主宅のキッチンを借りて、釣った魚の料理教室を開く。信条は「住は聖職なり」(トステム創業者の潮田健次郎氏の言葉)
《袖野社長プロフィール》
昭和42年11月8日生まれ、東京都東村山市出身。高校卒業後、建材卸会社に勤務したのち、父親が経営する株式会社大黒屋に大工として入社。15年間大工として現場に携わり、その後も現場監督を経て平成13年社長に就任。趣味はライブ、映画鑑賞。信条は「お客様第一主義」

 平成18年当時、旧トステムのスーパーウォール会の横浜の会長が私、東京・多摩の会長が袖野社長で、その関係から交友が始まりました。私はすでに会長を退いていますが、今でも東京、埼玉、千葉、神奈川のメンバーで3カ月に1度集まり勉強会をやっています。メンバーは年齢も近く、地元に根ざした工務店という同じ環境の中で生きている同志。他の会合ではあまり話せないような苦労話や悩みも腹を割って話し合ってきました。

 袖野社長は2代目社長ですが、先代が急にお亡くなりになっての社長就任だったのですね。だからきちんとした引き継ぎもできず、逆に先代のやり方を変えたいこともあったでしょうし、まあ2代目ならではの悩みが多く、メンバーによく相談していたように思います。たとえば、先代からの職人さんは住み込みで、朝昼晩の3食を用意していましたが、それを今後どうするか。急にやめるわけにもいかないし...と。今でも職人さんと同じ食卓を囲って、働いてもらっているようですよ。

 大黒屋さんは昨年、別々にあった事務所と営業所を統合して、「木づくり」というお店をつくられました。最新鋭の設備や建材を入れたモデルハウスでは決してないんですよ。お客様が一番多く使う床材や一般的なサイズのキッチンをあえて入れた、完全にお客様目線のお店です。そういった社長のこだわりはさすがだと思います。

 我々がよく話すのは、「価格では競争しない」ということ。その代わり地域との関わりを大事に育てていく。その思いをこれからも共有していきたいです。

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