第11回 『住宅屋根用化粧スレート』
耐久性にも優れ、低価格な屋根材として人気がある住宅屋根用化粧スレート。天然タイプから人造タイプが主流になるにつれ、市場は業界再編を経て1社にほぼ集約された。
ガリバー・ケイミューの独壇場~ワントップが君臨
スレートは、もともと粘板岩を薄い板状にしたもので、陶器瓦に比べ半分以下の軽さで、耐久性にも優れ比較的低価格な屋根材として人気がある。さらに、天然の粘板岩でできた天然スレート、セメント等を原料とする人造スレートに分かれ、現在は人造タイプが主流を占める。人造スレートは、加工性や耐久性が高いメリットがある半面、表面塗膜が色あせするためメンテナンスを要するデメリットがある。
スレート市場は、リーマンショックを機に縮小し、2009年には1500万㎡そこそこまで落ち込んだが、東日本大震災後、需要は緩やかに回復しつつある。
【グラフ1】市場規模推移
【グラフ2】需要形態
クボタと松下電工の業界大手2社が合併したケイミューが圧倒的に強く、ガリバー企業として市場をほぼ独占する。
【グラフ3】メーカーシェア
人造スレートが主流になる前は、天然スレートのみが屋根材として、世界中の大型建築で使われていた。天然石ならではの重量感、高級感があり、フランスのモン・サン・ミッシェル修道院、パリのルーブル美術館、日本では東京駅の屋根材として使用されている。
最新記事
【連載記事一覧】
- 住宅市場(全体) 《建材・設備マーケットデータ》
- 太陽光発電システム 《建材・設備マーケットデータ》
- ソーラーシステム 《建材・設備マーケットデータ》
- 家庭用燃料電池(エネファーム) 《建材・設備マーケットデータ》
- ロックウール 《建材・設備マーケットデータ》
- エコウィル《建材・設備マーケットデータ》
- 玄関ドア《建材・設備マーケットデータ》
- 石油給湯器 《建材・設備マーケットデータ》
- グラスウール 《建材・設備マーケットデータ》
- アルミサッシ《建材・設備マーケットデータ》
- エコキュート《建材・設備マーケットデータ》
- 遮熱塗料 《建材・設備マーケットデータ》
- TVドアホン 《建材・設備マーケットデータ》
- ガス給湯器・ガス給湯暖房機 《建材・設備マーケットデータ》
- 浄水器 《建材・設備マーケットデータ》
- 窯業サイディング 《建材・設備マーケットデータ》
- ユニットバス 《建材・設備マーケットデータ》
- 住宅屋根用化粧スレート 《建材・設備マーケットデータ》
- 食器洗い乾燥機 《建材・設備マーケットデータ》
- 塩ビクロス 《建材・設備マーケットデータ》
- ガス給湯器・ガス風呂給湯器 《建材・設備マーケットデータ》
- IHクッキングヒーター 《建材・設備マーケットデータ》
- 洗面化粧台 《建材・設備マーケットデータ》
- ガス給湯器 給湯専用機 《建材・設備マーケットデータ》
- ビルトインコンロ 《建材・設備マーケットデータ》
- 複層ガラス 《建材・設備マーケットデータ》
- 複合フローリング 《建材・設備マーケットデータ》
- システムキッチン 《建材・設備マーケットデータ》
- 温水洗浄便座 《建材・設備マーケットデータ》
- 「太陽光発電」市場は9800億円、236万kW
- 「ソーラーシステム」市場は46億円、5100台
- 「エネファーム」市場は440億円、3万4000台
- 「ロックウール」市場は100億円、8万5000トン
- 「エコウィル」市場は50億円、8,000台
- 「金属サイディング」市場は146億円、1450㎡
- 「玄関ドア」市場は580億円、2万4000トン
- 「石油給湯機」市場は350億円、40万台
- 「グラスウール」市場は930億円、14万1750トン
- 「アルミサッシ」市場は1900億円、108,000トン
- 「エコキュート」市場は565億円、42万台
- 「浴室暖房乾燥機」市場は230億円、64万台
- 「遮熱塗料」市場は150億円、1万1200トン
- 「TVドアホン」市場は561億円、150万台
- 「ガス給湯器」市場は580億円、35万台
- 「浄水器」市場は200億円、350万台
- 「窯業サイディング」市場は1600億円、9880万㎡
- 「火災警報器」市場は250億円、521万台
- 「ユニットバス」市場は2900億円、125万台
- 「食器洗い乾燥機」市場は330億円、70万台
- "住宅屋根用化粧スレート"市場、250億円
- "塩ビクロス"市場、900億円
- "ガス給湯器・ガス風呂給湯機"市場、870億円
- "IHクッキングヒーター"市場、550億円
- "洗面化粧台"市場、650億円
- "ガス給湯器・給湯専用機"市場、380億円
- "ビルトインコンロ"市場、600億円