第20回 ~2パターンのバナーで効果を検証~
テキストを追加しただけで売り上げ34%アップした事例も
今回ご紹介するのは、ホームページ担当者に人気のあるABテスト法。サイトの構成要素で2つのパターンを作成し試します。結果を知ることができるので、どういったタイプが支持されるのかよく分かります。これを繰り返すことで良いサイトへと仕上がっていくのです。
HP担当者に人気のテスト2種類のフォント等を試す
ホームページ担当者に結構人気があるABテストをご説明します。
こんなことを決めるときに使います。
- 風景を使った写真にするか?
- 濃い色にするのか?
- フォントはどれがいいのか?
- おすすめ商品を出すのか、カテゴリを出すのか?
- レイアウトは2列がいいのか3列がいいのか?
- キャッチコピーはどれがいいのか?
- 箇条書きがいいのか、文章がいいのか?
- 商品の写真は箱がいいのか中身がいいのか?
- ボタンの大きさは大がいいのか中がいいのか?
- ヘッダーに入れたほうがいいのか本文がいいのか?
- デザインの効果的なレイアウト・配置はどれが最適なのか?
- サイト内の導線はどれが最適なのか?
分かりやすくするためにひとつ取り上げて説明します。
【例】サイト内のバナーの決め方
Aがいいのか、Bのほうが効果があるのか、を効果的に測定したい場合。
あらかじめ2つのバナーを作って効果を予測し、Aのパターンを1カ月設置し、翌月にBを1カ月間設置。
目的を明確に決めて効果をあらかじめ想定
事前にこれだけは決めておきましょう!
【1】目的を明確に決める。
たとえば
- クリック数を増やしたい!
- ページの滞在時間を増やしたい!
- 問い合わせ・購入を増やしたい!
ユーザーに何をしてもらいたいのかを明確にする。
【2】効果をあらかじめ想定しておく
目的と効果予測が明確になったら、実行します。そこで
- Aのときの数値・現状・効果
- Bのときの数値・現状・効果
をみて、判断します。
単に実行するだけで購入率が25%アップ
サイト内のすべてのコンテンツを、このように毎月PDCAをまわして決めていくと、どんどん仕上がってきます。実行するだけです。単に実行するだけで実際に、25%の購入率アップにつながった事例があります。たった三行の大きなテキストを追加しただけで、売り上げが34%アップした事例もあります。
かなり的確で有効な手段です。ただし、これで明確になるのは数値だけ。よって、あらかじめこうなるだろう!と予測をしておかないと、うまくいくにしろ、いかなかったにしろ次に生かせません。あまり暴露したくない1項目でした。
≪今回のポイントまとめ≫
- キャッチコピー、フォント、画像、レイアウトなど、サイト内の構成要素をそれぞれAとBの、2パターン用意
- Aを1ヵ月、Bを1ヵ月試す
- 効果のある方を採用!
<注意点>
- 目的を明確に決める
クリック数を増やすため7日、問い合わせを増やしたいのか、何のためにやるのかをはっきりさせておく - 効果をあらかじめ想定する
やってみて考えるのではなく、あらかじめ想定し、目的と効果予測が明確になってから実行する
≪ Profile ≫
集客と売り上げアップにつながるホームページ構築技術(PHP・SEO・CSS・MYSQL)により、帝国データバンクと業務提携。日本全国から引き合いが多い。帝国データバンク主催のWEBセミナー講師、パナソニックエコソリューションズ創研のWEBセミナー講師として、全国でセミナーを展開中。VPN構築と社内インフラ設計、アプリ開発を行う。
有田電器情報システム 有田栄公 社長

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